2017年6月30日金曜日

6/28分 フリーター、CFDでフォードを買う

皆さんこんにちは。毎日配当毎日ブログのオザワークスです。

6/28に入金したのは以下、

WMB/ウィリアムズ・カンパニーズ
GG/ゴールドコープ
XLE/エネルギー・セレクト・セクターSPDRファンド

この3つです。早いもので6月ももう少しで終わりです。ということは、今年も半分終わってしまったということです。皆さんは今年の上半期、どうでした? 何か大きな変化ありました? ぼくは生まれて初めてブログを始めて、それをどうにか続けるので四苦八苦していた上半期でした。これからも七転八倒しながら続けていきたいと思います。

いやいやそんな挨拶に時間を割いている場合じゃなかった。大好評のCFDで強引に配当投資をしてみようシリーズ、第4弾にしてとりあえずの最終回、いよいよ実際にCFDをやってみるの巻、です。

ちょっと時間が押しているので前回までのあらすじは省略です。適当に読んでおいてください。あ、一点だけ前回、くりっく株365NYダウについて書き忘れたことがありました。くりっく株365NYダウの問題点、その4。「くりっく株365」という名前がくっそダサい。全くセンスを感じない。それでもあえて言うなら官僚的なセンスしか感じない。このダサい名前のせいで今ひとつ人気が出てないような気もします。以上です。

さあ、CFD、今日から、というか今から張り切ってやっていきますよ。ちょっとバタバタしていてブログ用の準備が何も出来ていないのです。今から生配信みたいな感じでやっていきたいと思います。

まずは戦いの舞台、GMOクリック証券にログインです。はい、ログインする。ほお、今ならGMOでCFD口座を開設&取引で2000円プレゼントのキャンペーンをしているようですな。関係ねえ。

さあマイページに舞い降りました。そしたら、ゼロゼロゼロ、資産残高がドゼロです。これでは取引も何もありません。ここでオザワークス、まずは入金が先決と見たようです。

さあ入金、どうするどうする。どうするもこうするもSBIネット銀行から即時入金します。振込手数料も掛からず便利です。そして気になるその金額は、

1000円、です。

この1000円を5億にします。嘘です。ほとんど遊び、もしくはCFDそのもののテストのつもりで始めるのでこれで十分のはずです。更に言えば、今のぼくには余計なお金がほとんどありません。金がねーんですわ、ホント。

さーて入金も済ませて、いよいよCFDのページにやってきました。余力は1000円と表示されています。ここで詳細検索をクリック。銘柄の一覧表が出てきます。ふむ、ふむふむ、色々ありますね。ありますが、ぼくが買うのはあくまで米国株です。その中でも今回はこの銘柄をチョイスしてみました。タイトルにもありましたが、こちら、

フォード・モーター・カンパニー

誰でも知ってるあの、自動車の、フォードです。ホントはこれ、ぼく、現物で欲しいんですけどねえ。かれこれもう2年くらい片思いしているんですが、色々事情があって未だに買えず。そして何の因果か先にCFDで買うことになるとは……。わからないものです。

でフォードを探して……クリック。さあ出てきました。今回なんでフォードにしたのかというと、まず第一に株価が低いからです。11.17ドル、大体1200円程度。株価が適当に低いため、色々扱いやすい銘柄です。軍資金1000円で始めてみようというのも、最初からフォード一本に絞ってやろうという考えからです。

第二になかなか高配当で、それなりに安定配当でもありそうだからです。まあ、一度はほとんど潰れた会社ですからね。同じ轍は踏むまいと頑張ってくれてるんでしょう。がんばれ。配当利回りは5.41%。金利調整額は大体3.5%くらいですから、引き算して実質的な配当利回りは1.9%程度に落ち込んでしまいます。改めてがっくし。やっぱりどう考えても金利調整額が高すぎます。これやる価値あるかなあ、と今一度考えてしまうレベルです。もうちょっとなんとかして欲しい。その金利調整額は一日0.14円。少なく感じますが、これが毎日元本から削り取られていきます。

で、注文方法なども色々あるようですが、一番重要なのがこれ、何株買うのってとこ。ここでいくつ買うかでレバレッジが決まります。軍資金はたったの1000円、フォードは一株ざっくり言って1200円。1株だけ買ったとしてもレバレッジは1.2倍。外国株CFDの最大レバレッジは5倍まで。4株買っていっぱいいっぱいという感じですか。漢たるもの注文は成行のみと決めているので(あ、現物の場合は真面目に指値ですよ)、4株だと余力がギリギリすぎて約定しない可能性がある。うーむ、どうするか。3株にして余裕を見せるか、4株で限界まで攻め込むか。

いやー、こういうの考えるのはいいもんですね。ちょっと楽しくなってきました。ある種のスリルがあるというか、トレーディングの醍醐味ですね。で、決めました。レバレッジ限界ギリギリの4株購入です。ギリギリすぎて相場の動きによっては購入できない可能性もありますね。しかしそこは、まあ、お祭りみたいなものですから。勢いで行っちゃえと。

ぽちっ。

「フォード・モーターの成り行き注文は現在受け付けておりません」

なんか出てきた。はあ、注文できないだあ? なんでだ? 混乱?

仕方ない。指値に変更です。11.50ドルで3株買い、ぽちっ。

「即座に約定する価格を注文価格に指定することは出来ません」

またなんか出てきた。即座に約定したいんだよ、こっちは! どうゆうこっちゃ。

ちょっとシステムが良くわかりません。翻弄されております。何回か試して11.16ドルで4株買い、なんとか注文できました。しかしこの指値では市場が開いてフォードの株価が1セントでも下がらない限り約定できない注文です。こちらとしては多少高値で掴んででもとっとと買いたいのですが、どうも現物とは勝手が違うようです。そういえばこちらはぼくにとってはアウェーでしたね。

さて、多少お見苦しいところを見せてしまいましたが、無事初注文が完了しました。現在余力は、2円です。約定できるかどうかはちょっと疑問ですが、ここからはフォードを4株買えた場合どうなるのか、ということを書いておきたいと思います。まず、レバレッジはほぼマックスの5倍間際です。手持ちの1000円で5000円分の株を買った感じです。ですから現在の株価11.17ドルに0.8を掛けて、フォードの株価が8.93ドル近辺でロスカット。ぼくの1000円は没収されてしまいます。うーん、ヤクザな話です。マージンが2ドルちょっとしかありません。レバ5倍は、言われるまでもなくかなり危ないですね。しかも個別株でそれをやるという。1000円没収されるだけなら蚊に刺された程度ですらないですが、CFDはタイミング次第では元本以上の損失を被るものです。もしかしたらぼくも1000円のつもりが5億円ぐらいの借金を背負うことになるかもしれません。そうなったらもうブログなんて書いてられないです。皆さんさようならです。

それはまあ冗談ですが、市井の人々のFX等に対する怖いイメージは大体こんな感じではないでしょうか。こんな恐ろしげなイメージが最初にあったのでは、道理で誰も投資になど手を出さないはずです。話を戻して、レバ5倍の配当はどうでしょうか。4株買ったわけですから、単純に0.15ドル×4=0.60ドル。7月末に配当権利の確定日がやってきますから、そのときには大体66円ぐらい入ってきますね。1年で264円。1000円投資して1年で264円の配当ですから、そのままなら26%の利回りなのですが、やつの邪魔が入ります。そうです、金利調整額です。それは一日に0.14円掛かるわけですから、まず4株で0.56円。それが1年で204円。さあ、本日最後の計算式、配当金264円-調整額204円=60円。

1000円レバ5倍でリスク積んで投資して、一年間でたったの60円。60円しかもらえません。配当利回りは6%。む、これだけ見ると悪くないな。でもレバ5倍での数字か。100万円投資すれば6万円の配当です。もっとも、その前に100万円が吹っ飛ぶ気もしますが。印象としては、もう少し貰えるかなあ、というイメージだったのですが、意外と少なくなりそうです。70円~80円くらい貰えれば、レバレッジをかけて金利調整額という逆境をはねのけた、と言い張ることも出来たでしょうが、これでは……。

レバレッジをフルで掛けて強引に、無理やりに高配当化させる今回の作戦。いかがでしょうか。正直言ってお先は暗いです。いやね、わたしは皆さんに、こういうバカな投資もあるんだよ、ということを言いたかったのだと、いま気づきました。正にいま。まあ、折を見てまたCFDのことはご報告させていただきたいと思います。では、ひとまずCFDシリーズこれにて終了です。

本日はこの辺で。お相手は、オザワークスでした。

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2017年6月29日木曜日

6/27分 血に飢えている。くりっく株365NYダウを斬り刻む

皆さんこんにちは。米国株配当のことならオザワークスです。

6/27に入金されたのはこちら。

GM/ゼネラルモーターズ

みんな大好きゼネラルモーターズ。日本ではあんまり走ってませんけどね。GMといえばぼくはキャデラックのデザインが好きで、あ車のですね、あの角ばった感じがかっこいいですね。いつかは乗りたいな、と思っています。いつかは。

さあ、本題に参りましょう。まずは前回までのおさらいから。一度買って保有し続けるだけで定期的に何かが入金される投資、を追い求めるオザワークス軍団。一度は入国したCFD国ではバカ高い住民税を要求され、やむなく海を渡り未開の地、くりっく株365NYダウ大陸へと上陸を果たしたのであった。さあオザワークス軍を待ち受ける運命やいかに……。

まあ、あらすじはバチバチに嘘ッコですけどね。え~、GMOクリック証券の外国株CFDは保有コストが高すぎて使えない、と前回は書きました。そこで、今日はこれですよ。

くりっく株365のニューヨークダウ、です。

えーと、これも、CFDなんですよね。前回と同じく。しかしですね、これは「取引所CFD」と呼ばれ、前回のGMOの「店頭CFD」とはまた少し違った仕組みになっております。その辺の仕組みについては、そこまで詳しくもないのであまり踏み込んで書きません。前回の記事同様、使える使えないの話が中心になると思います。

んで、このくりっく株365NYダウですが結論から言うと、使えます。前回のGMOのCFDは、銘柄を買ってずっと持ち続けて配当も貰い続ける、という配当の鬼スタイルが、金利調整額という高い壁に阻まれて非常に難しかった。だって、持ってるだけで毎年3.5%もの金利(手数料?)を取られるんですもの。よっぽど配当の高い銘柄でもない限り、そしてその配当が維持されない限り、長期配当投資は無理な仕組みでした。そもそもが。

しかし配当狂いの皆さん、安心してください。このくりっく株は、なんと、金利相当額がゼロです。あ、「金利相当額」というのはGMOにおける「金利調整額」のことです。言い方の違いです。とにかく、このくりっく株365は銘柄の保有コストがありません。高い住民税は無いということです。

ですから、このくりっく株365では、買って持って配当を貰い続ければよい、という長期配当投資が可能です。しかしながら、個別株はありません。我々が買い向かうのは、NYダウ平均そのものです。といってもダウ平均は個別株の集まりなので当然配当はあります。配当利回りは約2.1%ほどとそこまで高配当ではありませんが、毎月入金があり、おそらくじわじわと増配傾向であると思われます。そして株価の方もダウ平均はこの100年大体ずっと上昇し続けてきており、おそらく今後も米国の経済成長とともに上がっていくと思われます。つまり、銘柄としては個別株と比べるとかなり堅く、なおかつ熱いのがダウ平均です。これも問題ないでしょう。

他には、もちろんCFDの特徴、レバレッジを掛けて取引できること、取引手数料が残念ながら無料ではないんですが、マネックス証券で1枚141円、SBIだと142円とそこまで気になる金額でもありません。買って持ってるだけなら売却分の手数料を考える必要もありませんしね。

うーん、いい。ここまで色々見てきて、やっと米国株の現物買いっぱなしに匹敵する投資を見つけた思いです。個別株と比べておそらく減配もないでしょうから、多少資金に余裕のある投資家であればレバレッジを掛けてポジションを多めに持ち、ガンガン受け取る配当金を増やしていく、というアグレッシブな方法もありえます。米国株の信用取引が日本においてはまだ出来てない今、もしかしたらくりっく株365が米国株の現物を、この面ではしのいでいる気さえします。

と、褒めるのはいつもここまで。ここからはくりっくちゃんの弱点を探していきましょう。といっても、現時点ではこのくりっくちゃん、ほとんど付け入る隙きがありません。かなりいいです。つーか、ぼくもできることならやりたいです。正直退屈な配当投資家生活に、ちょっとアクセントを加えたいです。まあ、レバはやりすぎると破滅しますが。

んで、くりっく株365NYダウのぼくが考えた問題点。というか、疑問点。まず、この商品は、NYダウを取り扱ってはいますが取引の全ては日本円建てです。取引する度に日本円を米ドルに変えたり、配当金が米ドルで入金されたりはしません。全て円で計算されます。この点はGMOのCFDも一緒で、多分日本の全てのCFD商品は、円建てなんじゃないですかねえ? 確認はしていませんが。

ちょっと脇道へ逸れました。それで、このくりっく株も円建てで取引するんですが、なんとレートが固定で、1ドル=100円の固定相場になっているんですよ。公式サイトを見ると、その理由は為替リスクのヘッジだとか損益の計算を簡単にするだとか、まあまあまあ、分かる話でそれは結構なんですが。それを見てぼくは、ん? と思ってしまうんですよ。

これでもし、1ドル=10円の時代が急に来てしまったとしたら、どうなってしまうんだろう、と。世の中は全て1ドル=10円です。しかしながらこのくりっく株だけは1ドル=100円の固定相場なので、でどうなる? ……ちょっと頭が追いつかないのですが、えーと、取引をする人は、損をするのかな? 現物であれば高い高い円で安いドルを買い、そのドルで株を買う。かなりお買い得ですよね、米ドルが。でもくりっく株の世界では、ずっと安心の1ドル=100円。円は高いけど、一方のドルが安くなってくれないから、これは高い買い物です。損してますね。

では配当はどうでしょう。1ドル=10円の世界。米国株の現物では配当金はドルで貰いますから、円高ドル安で円換算の配当金はメチャメチャしょぼくなります。今現在の感覚からすると1/10です。もしそんなことになったらぼくも配当投資などきっぱり止めて、全額円定期預金でしょう。ところがくりっく株という地上最後に残された楽園では、相も変わらず1ドル=100円です。なんとここでの配当額はリアル世界の10倍です。よかった、ぼくはまだ配当投資していられそうです。

逆に1ドル=1000円の超円安になってしまったらどうでしょうか。現物株など貧乏投資家であるぼくなどには、とても高くて手が出せません。とにかく円が弱すぎてまともな額の米ドルを手に入れられないのです。そんな中、くりっく株は1ドル=100円でまたも最後の楽園となりました。米国現物を引退させられた投資家たちが殺到するでしょう。しかし、今度は配当がしょぼい。日本株にすら負ける雀の涙です。

何が言いたいかというと、1ドル=100円の固定レートって、なーんか無理がある気がするんですよ。現在は1ドル=110円位でそんなに「差」はないような感じです。といっても既に10円も違う。FXなんかではこれはどえらい落差です。何人も人が死にます。実際のレートが大きく動いた時、この固定レートは、多分、というか確実に破綻します。為替のコストを利用者の代わりに支払っているのは、くりっく株の運営さんたちです。彼らがやっていることは、現在の中国政府と同じ。手持ちの外貨で自国の通貨を買い支え、レートを維持する。その修正能力をも上回る変動が起きた場合、やはり破綻します。

ですから、この1ドル=100円の約束は、あまり過信しないほうが良さそうです。公式サイトのリスクの欄にもちゃんと書いてありました。がんばってみるけど変えるときは変えまっせ、とね。そりゃそうです。無限にお金があるわけではないですから、運営さん潰れちまいます。

長くなりました、疑問点その2。そもそも金利相当額がゼロなのはなぜ? ゼロなのは嬉しいけど、なんでよ? ここにメスを入れます。大体、他のCFD商品では金利相当額はゼロではありせん。ほとんどの場合、取られるもんです。それがゼロになるのは、金利相当額を弾き出す計算式に「無担保コール翌日物金利」という文言が入っており、これがゼロだからです。ゼロに何を掛けてもゼロの感覚。で、この無担保コール翌日物というのはいわゆる日本の政策金利の一つで、今現在はゼロどころかマイナスにぶっこんでいます。要するに、この金利相当額は、日銀が利上げを行うまではゼロのまま、ということです。

ということは問題点も明らかで、日銀が利上げを行った瞬間から金利相当額が発生し始め、どんどん利上げをしていくほどにどんどん相当額も上昇して、くりっく株365を用いての長期配当投資はそこで破綻と、そういった格好になるはずです。ご愁傷さまです。とはいえ、世界最強のデフレ経済圏日本がそう簡単に景気回復するとも思えないので、悲しいことですが日銀の量的緩和とマイナス金利はまだまだ当分は続きそうです。なのでこの問題点はさほど問題ではないです。

くりっく株の問題点その3。ぼくにとってはこれが一番の障害でした。1ポジションが、高すぎます。現在のダウ平均は約2万ドル。1ドル=100円だと、そのまんま買ったら1ポジ200万円です。これがまず高え。

じゃあレバレッジを使いましょう。レバ2倍で、要100万円、ダウが1万ドル切るまで耐えられます。レバ3倍で、要70万円弱、ダウが1万3000ドル近辺まで耐えられます。レバ4倍で、要50万円、ダウは1万5000ドルまで。レバ5倍で、要40万円、ダウ平均が1万6000ドルを割り込むと、担保の40万円が消し飛びます。ふう、界王拳5倍まで使っても40万必要か。それにぼくは忘れていない。2016年1月、確かダウ平均は一時1万6000ドルを割っていたはずです。つい去年の話です。さらに、リーマンショックのときはダウ平均は半値まで下がりました。つまりレバレッジ2倍でもアウトの可能性があるということです。ふう、やっぱレバレッジ怖え~、変な汗出てくるぜ。

レバレッジを5倍まで上げても、今のダウ平均を買うには最低40万円は必要だということがわかりました。それだって、ぼくからすると結構危ない橋です。そして、ぼくはその40万円ですら用意できない貧乏人です。だから、やらない、と。チャンスない、と。

ダウ平均の年間配当額が400ドルほど。レバ1倍、200万円投資して配当は4万円と考えましょう。利回りは2%と平凡。じゃあとレバ5倍で投資金額は40万円、配当は変わらず4万円。気になる配当利回りは、もちろん5倍の10%! ほぼ減配リスク無しでの利回り10%は、さすがのレバレッジ効果ですね。ただ、株価が気になって眠れない日々が続きますが……。

まあ上のような皮算用はかなりリスクを背負っているのであまりおすすめできません。実際にやるならレバレッジは2倍以下、これで比較的安眠を手に入れながら3%以上の配当利回りを享受できます。ただ、投資する金額は100万円以上と、なかなかに高額商品なわけです。

うーん、おしい。相当いいんだけど、総合判断は、おしい。投資金額をね、もう少し小さくしたい。例えば、くりっく株365NYダウ・ミニなんてのがあれば、最高。金額の規模も1/10くらいでね、10万円くらいから気軽に始められる。ぜひそうしてくださいよ、運営さん。

というわけで、くりっく株365NYダウは、こんな感じです。こっちはちょっと、裕福な人向けの投資商品ですね。なかなか品質は高いんですけどね。じゃあ、しょうがない。貧乏なオザワークスは、もう一度GMOクリック証券さんに戻るとしますか。

突然ですが、わたくしオザワークスはGMOで外国株CFDを実際やります。金利調整額がなかなかいやらしい証券会社ではあるんですが、ちょっと考えている秘策というか、手があります。ただそれは机上の計算だけではちょっと細部までイメージしにくく、実際やってみないとなんとも手応えを得られないと判断してのことです。なんか配当から縁遠い話題になってしまった感はありますが、決してそんなことはありません。オザワークスはこれまでも配当投資家であり、これからはCFDをも使って配当を得ようとする真なる配当狂いとして有り続けるのです。では、次回のブログはもう決まりですね。GMOに喧嘩を売りに行く、です。

それでは皆さん、また次の配当で。オザワークスでした。

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2017年6月28日水曜日

6/26分 配当投資家が、外国株CFDを斬る!

笑いも涙も配当と共に。皆さんこんにちは。米国株配当投資家のオザワークスです。

ちょっと一日遅れになってしまっていますが、早速配当の方見ていきましょう。

LQD/iシェアーズiBoxx米ドル建て投資適格社債(NISA)

またあれですね。あの、4月の終わりにHYGからもらった謎の還付金的な配当です。正確には配当金とは別のものですが、そんなことはいい! とっとと本題へゆく。

軽く前回までのおさらいをすると、配当を求め、配当に狂う我らがオザワークス一行の前に短期売買のトレーダーやIPO投資家などが、次々と敗れ去っていった。オザワークスの求める投資は至極簡単単純である。曰く、一度買ってずっと持っていればずっと定期的に入金がある投資、である。それ以外は認められない。この身体が、血が、受け付けないのだ。まだ見ぬ理想の投資を追い求めるオザワークス一行は、非常にマイナーなCFD国へと差し掛かろうとしていた……。

というわけで、今回は配当投資家なりにCFDへ斬り込んでみたいと思います。

えーと、CFD。差金決済取引の略ですね。差金決済取引というものは、えー、大変説明の難しいものなのでもっと頭の良い人に聞いてください。もしくはご自分で調べてください。……ひどいですね。まあ、とにかくそういう名前のものがあるんだと、そう思っといてください。

で、その中身ですが、やってることは現物の米国株と基本的には一緒です。買ったり売ったり、保有したりです。現物と違うところというのが、まあいくつかあるわけです。それを配当投資家的見地から説明します。

その一つが、レバレッジを掛けられることです。レバレッジというのはテコの原理のことで……という説明は省きます。一言で言えば、100万円の現金で1000万円の株が買えるということです。それはスゴイ、と思った方、言い方を変えましょう。100万円の現金を担保に900万円証券会社から借りて1000万円の株を買う。これでしょう。いいですか、900万円は借金です。レバレッジはうまく使えばすごく効果的なんですが、900万円は借金です。借金だということをどうぞお忘れなく。

もう一つが、いくつかの「調整額」なるコストが発生することです。金利と言ってもいい。現物株だと買うときに手数料は払いますが、その後は基本無料で棚に飾っておけます。ところがCFDでは、これもCFDの何を取引するかとか相手の証券会社でもまた違ってくるんでしょうけど、基本的に毎日なにかしらの「調整額」なるある種の手数料的なものが発生し、それを払ったり、または受け取ったりします。この辺のところはなかなか現物株にはない複雑さなんですが、実はCFDを考えるにあたって一番の曲者がこいつです。後で詳細に書きます。

他にも、非常に長い時間取引ができたり、売り注文から入れたり、といろいろ特徴はあるんですが、CFDで配当投資を行うにあたっては上の2つが重要で他はさして大きく見ません。ところでここまでCFDについて読んで、あれ、なんかこれFXと似てなくない? と思ったあなた、GOODです。そうです、FXもCFDの仲間です。というか、FXというのは、CFDの中で特に為替を扱うものがそう呼ばれているのです。FXはCFDの一部です。

さて、そろそろ証券会社の話をしましょう。CFDを扱っている証券会社。これまた沢山あるんでしょうけど、ぼくはGMOクリック証券を選びました。この会社はご存じの方もいるでしょう。ネット証券の中で、大手とまではいかないが、そこそこ名の通った証券会社だと思います。中手と言っておきましょう。

なぜGMOクリック証券にしたかというと、とりあえずぼくが口座を持っている証券会社の中で外国株CFDに結構力を入れているのがこのGMOだったのです。最大手のSBI証券も一応外国株CFDはあるにはあるんですが、いかにも扱いが小さい。銘柄も少なく、また配当の無いいかにも売買してください(するしかない)的な若い銘柄が大半を占めるのも嫌厭した理由です。

そんなわけでGMOのサイトにズバズバ入っていきますよ。GMOのCFDは結構色々なものが取引できますね。日経平均的なものやダウ平均的なもの、イギリス、ドイツ各国の株価の指数に、大豆やコーンの先物相場、 レバレッジ型のETFやら怪しい香りを放つ中国株まで。

そのなかで我々米国株配当投資家が選ぶのはもちろん、米国株のCFDです。取り扱っている銘柄は、アップルやアルファベット、アマゾン、フェイスブック、オーケー取引しまくれという銘柄から、ジョンソンエンドジョンソンやエクソンモービル、ゼネラルエレクトリックにAT&Tなどの古豪ハイパー安定銘柄まで、有名所は大体網羅されている印象です。結構な高配当&連続配当な銘柄もあります。こういったものは値動きが小さいので長期保有してなんぼ、配当貰ってなんぼですから、こういう銘柄があるのはうれしいですね。

あ、そうそうGMOでのCFDの利点を書いとくのを忘れてました。まず、外国株CFDについては、最大レバレッジは5倍。個別株にレバ5倍はなかなかいかついっすね。取引手数料は無料。正確には買値と売値に微妙な差がつけられていて、それが実質的な手数料として機能していると思うのですが、そこは我々配当の鬼。一発買ってあとはただ持ってるだけですから、売値とかかんけーなーい。取引手数料が無料だから、一株づつ買うとかの少取引に非常に向いています。

各銘柄の横に配当利回りが書いてあるのですが、AT&Tが5%、いいじゃない。シェブロン4.1%、よくできました。ゼネラルモータース4.4%キテるじゃない。これはなかなかいい感じですよ。この辺の銘柄が少額で買い集められて、配当もしっかりもらえる。CFD、いいね!

やろう! CFD!

……と、なるはずでした。

やはり世の中良く出来ています。いいことばかりじゃない。メリットがあれば、そこにはデメリットもあるのです。上の方でちょろっと言いましたけど、「調整額」ですね。こいつが厄介です。

じゃあ調整額とはなんぞや~、って話なんですが、それが何かってことよりもどういうふうに問題なのかってことの方が重要だとぼくは考えます。つまり難しいことは理解できんということです。調整額にはいくつか種類があるのですが、外国株CFDで問題になるのは、金利調整額というやつです。

これは銘柄を買いポジションで持っていると毎日発生する、保有するためのコストです。株を買って持っているだけで、毎日毎日手数料を取られていくのです。現物ではこんなのありえません。自分がお金を出して買ったものは、自分のものです。それがCFDではちょっと事情が違うようです。

それはわかった。問題は、それがいくらなのかだ? 仰るとおり。この金利調整額は銘柄ごとに決まっているようです。とりあえず、まな板の上にゼネラルエレクトリックを持って来ましょう。こいつの金利調整額は一日で一株あたり0.34円かかります。これが毎日だとすると×365。もしかしたら毎日ではなく「毎営業日」なのかもしれませんが、そこのところは調査不足です。とりあえずここでは毎日取られたとして、0.34×365=124.1円。GE一株を一年間CFDで持っていると、124円の調整額が掛かります。

一方、GEの配当額はというと、面倒なので1ドル110円の計算で、0.24ドル×4回×110=105.6円。GE一株を一年間CFDで持っていると、105円の配当金をもらえます。

はい、逆ザヤです。株価が一切変化しなかったとして、ただ持っているだけで、こちらが払う調整額>貰える配当金になってしまいました。持っていればいるほど損をする計算になります。レバレッジを掛けようが掛けまいがこれは変わりません。むしろ悪化します。GEの配当利回りは3.37%です。3.37%ですよ、普通に結構高めの配当だと思いません? それでも、逆ザヤです。

どうもいろいろな銘柄を調べたところ、この金利調整額の逆利回りと言ったらいいのかよくわからない保有コストは、年間で3.5~6%くらいで逆利回りは銘柄一律のようです。だから少なくとも配当利回りが3.5%以上はないと、長期投資などおぼつきません。それにしたって、例えば配当利回り5%のAT&Tで考えたって、コストを引いたら実質的な利回りは1.5%ほど。AT&Tの配当利回りが1.5%です。終わりです。

もう結論に移りましょう。CFD、なかなか可能性も秘めてはいるのですが、やっぱり短期で頻繁にトレードするための商品設計になっていますね。とてもじゃないけど長期投資向きじゃない。現物でできるのにわざわざこれを選ぶ理由は、皆無ですね。しかし、いいところもあるんですよ。レバレッジを使って実力以上のポジションを持てたり、取引手数料無料でごくごく少額から株を買っていける、これははっきりとしたメリットです。米国株現物の手数料、ずいぶん安くなったとはいえまだまだ日本株よりもずっと高いですからね。それがタダなのはデカい。

ただし、やっぱり金利調整額、この壁が高すぎる。逆に言えば、問題はここだけであって、これさえなんとかなればCFDは結構使えるのではないかなと、ぼくは思います。今のままではダメです。店頭CFDなんでこんな数字証券会社のさじ加減でなんとでもなるはずなんですが、まあ、向こうも商売ということですか。

いや~、外国株CFD、おしいですね。おしいですが、この国に長居は無用のようです。我々配当投資家は、次なる目的地を目指して再び旅立たねばなりません。その目的地とは、

くりっく株365NYダウ、です。

おいおいまたCFDかよ? いやいやいや、くりっく株365NYダウはGMOの外国株CFDとは一味違いますよ。しかし、それはまた次のブログで書きましょう。

本日はこの辺で。お相手は、オザワークスでした。次回の配当でまたお目にかかりましょう。

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2017年6月24日土曜日

6/23分 もう配当なんか辞めだ! これからはIPOでいく

皆さんこんにちは。配当狂いの米国株投資家、オザワークスです。

では6/23入金の配当を。

ESV/エンスコ
KSS/コールズ

の2つですね。6月は本当ならもっと毎日配当なくらいの勢いになるはずだったのですが、どうにも飛び飛びで元気がありません。3月はほんとすごかったんですよ。土日は証券会社が休みなんでしょうがないんですが、平日はほぼ毎日配当状態。トータル3日間ぐらいじゃなかったですかね、配当金が入金されなかったのは。まあ、こんな感じで入金日はブレブレなんで、もっともっと銘柄の数が必要ってことですね。

んで、本題。皆さんはIPOってご存じですか? お金大好きな皆さんのこと、もちろんご存知ですよね。お存じない方のために軽く説明すると、IPOとは新規株式上場のことで、新しく会社が株式市場へ上場して株が売り買いできるようになることです。

ちなみに、ぼくはIPO全然詳しくないです。上に書いた程度のことしか知りませんでした。でした、というのは今回この記事を書くために少しだけ、ホントのホントにちょっとだけIPOのことを調べたからです。「IPO 儲かる」ということを。

配当投資家がなにイポで簡単に儲けようとしてんだよ、ああん?

いやいや違うんです。誤解です。イポ話は、職場の同僚に聞かれたんです。「イポでなんか1500万くらい儲かるとかって聞いたけど、どうなん?」そう聞かれてぼくは、「管轄外です」と一言答えることも出来ました。しかし、数少ない投資の話ができる同僚氏に対にてそれではナンなので、「自分も詳しくないからちょっと調べてみるわー」と言ってその場でその話は終わりました。

で、家に帰ってIPOについて少しばかり調べてみると、うーむ、確かになんか高確率で爆発的に利益が上がるものらしいですねえ、イポなるものは。ふむふむ、スゴイねえ。羨ましいねえ。あちこち調べてやたらと感心する自分。あーそう、たった一日で2倍。ほー、それはまた。今まで知らなかった自分が恥ずかしいねえ。これは自分もやるしかないかな? 驚くべき利回りが踊る画面の前で、一人の配当投資家が死ぬ瞬間でした。

……でも、なーんか、好かん。

同僚氏に初めてIPOの話を振られた時も、心の奥底で何か違和感がありました。そして家で調べている時も、その効果は認めつつ、しかし何か違う、これは違う。

これはぼくの好みじゃない。

その思いがここではっきりしました。はい、IPOの話題は好きじゃないのでここで終わりです。そしてブログのタイトルは、すんません。IPOは強力だとは思うけど、わしゃ好かん。なので、もちろんやらん。ぼくは好きな投資だけをする。

今日の本当のテーマは、投資には好き嫌いがある、自分の好みとの付き合い方、です。答えを言えば、IPOはぼくは好きではありません。ですからやりません。つまり、100%自分の好みでやればいいということです。好きな投資はやり、嫌いな投資はやらない。簡単です。

これをもし無理してぼくがイポなんかにちょっかいを出して、面倒だなあ、やりたくないなあ、なんて思いながらいやいややったとします。確かにそれなりに利益は出すかもしれません。でもどこかでやはりなにか躓きがあると、そこから一気に崩れていってしまいそうな気がします。

重要なのは手法よりメンタルです。好きなことをしている時、人は結果がどうあれ結構充実しているものです。反対に嫌なことをしている時、結果が良いウチはまだいいですが、そうでなくなるとストレスは何倍にもなって跳ね返ってくる。IPOの勝率は7割、らしいです。ぼくは残り3割の負けで人生をふいにしてしまいそうです。

投資なんてどうせ自己責任の世界です。100%好きなことをしましょうよ。せっかちで短期のトレーディングが好きな人はそればっかりやればいいし、IPOが好きな人はイポにどハマりすればいい。優待が三度の飯よりもな人もいれば、預金通帳を毎日見てニマニマする人もいる。それでいいんです。十人十色、それぞれがそれぞれで楽しみなされ。

え、ぼく?

よくぞ聞いてくださいました。正直聞いてもらえなかったらどうしようかと内心ドキドキしてました。ぼくはもちろん、長期保有のハイトウ!

で、ですね、以下は完全に自分の投資の趣味好みを分析した話になります。読んで下さい。え~、ぼくの好きな投資。まずは言わずもがなの配当目当ての長期投資です。もう配当しか見えない。配当狂いです。あ~、配当配当。もう毎行配当って書かないと死んじゃいますね。

なんてことばかり言ってても成長がないんで、今日は配当以外にもぼく好みの投資があるか考えてみました。ぼくのように配当好きの方はそこそこ参考になるかと思います。では行きます。

まず、ぼくの好みなんですが、え~と、一言で言うと、一度買って持っているだけで定期的にお金が貰える、です。売買ではないんですね。あくまで、買って持ってるだけ。あとは放ったらかしでちょこちょこお金をもらうスタイル。あれですね。イメージは、洞窟にて、飢えてさまよう我々の前に岩壁のひび割れが。そしてそのひび割れからあま~い水が、しみしみ、しみしみ、染み出してくる。そのあま~い水を「ありがとうありがとう、おいしいおいしい」と言ってれろれろ舐めるんです。これがまさに、株で言えば配当です。配当にしか見えない。甘い配当です。

その好みから言うと、ぼくに適する株以外の投資では、債券がありますね。株よりももっと直接的に出資し、定期的に利息を貰う。いずれ償還されてしまうので、一度買ったらあとはずっとという訳にはいきませんが、なかなかにぼく好みです。難点は全体的に利回りが低めなことですか。どちらかというと守りの投資、お金持ちがやる投資というイメージです。

あ、そうそう、債券にも幾つか種類がありまして、その中でゼロクーポン債というものがあります。これは例えば100万円の債券があるとしますね。しかしながら買うときは97万円とかなんですよ。で、償還日には100万円が返ってくる。97万円で100万円の借用証書を買う感じです。でもこれは定期的な利金がないんですよね。そのかわり、最初に3万円引きで買えるという。うん、これはダメですね。好かんです。やっぱ、定期的な収入、これがめちゃめちゃ重要ということです。3万円儲かるから結果同じじゃーん。いえ、違います。全然違います。あま~い水が好きだからといって、はい甘い水十年分、と渡されてもなんかありがたみと感動がありません。ゼロクーポン債はぼくの魂が拒否ってます。だからダメです。

あとは、FXのスワップ金利。これも、なんですかね、システム的には買って持ってれば日々……という感じでぼくの好きそうな雰囲気はあるんですが、なんですかね、今ひとつ好きになれないんですよね。実はFXは半年ほどかじっていた時期がありまして、まあ、つまんなくて辞めてしまったんですが、どうも、なんか通貨というものにそれほど興味が沸かなかった、というのが辞めてしまった理由です。どうもふわふわとした理由なんですが、なんか、合わないです。あのスワップが毎日毎日知らないうちに入ってる、あのぬるっとした感じがどうも気持ち悪いというか、得体が知れないというか、毎日配当を目指す人間が何言ってんだって感じですが、どうも配当とは違うもののようです。ぼくは「企業」が出してくる「配当金」というパッケージが好きなのかもしれませんね。比べるとスワップは、企業よりも漠然とした「通貨」が毎日出してくる「金利」というよくわからんもやもやしたもの、でしかないのかなあ? ちょっとこの辺自分のことながら自分でもよくわかりません。とりあえずFXは無しですね。

買って持ってるだけでチャリンチャリンと入ってくる投資。それがぼく好みの投資なんですが、それ以外の投資のほうが基本的に多いです。株の信用取引しかり、デイトレードとか、FXも基本はトレードしてなんぼ、先物やオプション取引など、とにかく売買売買トレードトレード、人を休ませてくれない。もうこっちはいい加減疲れたおじさんなんだから、放ったらかししか出来ないんですよ。そんなぼくが今回見つけた原石があります。ようやくここまできた。もう一生この記事を書き続けるのかと思ってしまったほどです。その原石とは、

CFDです。

おいおいそりゃないだろ、と思ったそこのアナタ。貴方は実に正しい。CFD(差金決済取引)は基本は短期売買を想定した投資商品です。あの悪名高きFXもCFDの一部ですからね。しかしですね、このCFD、考えようによっては配当狂いの長期投資に近い運用ができるかもしれません。要はやり方です。その辺も含めて次回以降、CFDについてゴリゴリと掘り下げていきたいと思います。

んじゃ、今日はこの辺で。お相手はオザワークスでした。ラヴ、ディビデンド!

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2017年6月21日水曜日

6/20分 保有銘柄の減配は、リトマス試験紙 

どうもオザワークスです。

連日配当。

DUK/デューク・エナジー
CTL/センチュリーリンク

行方を心配していたセンチュがなんとかたどり着いてくれました。ただ、ここのところ一日で複数の銘柄が、ダマになって入金されてきてしまうスタイルが散見されております。なんとかこうズレていってほしいですね。毎日配当のために。

さて、事件です。昨日配当が入金された化学肥料のモザイクに続き、あの玩具メーカーのマテルも減配との発表がなされました。ひと月に2社も減配とは……非常に残念です。なので、今日は喪に服しながら、減配についてあーだこーだと考えていきたいと思います。

まず、だらしなくも今回減配を決断したモザイクとマテルの今後の処遇ですが、両社ともに減配率は配当額を1/2程度カットということで、ぼくの売却基準までは至らない比較的軽度の減配でした。よって、最低でも現状維持、ホールドです。ちなみにぼくの売却基準は、四半期配当の銘柄であれば一回あたりの受取配当金が3ドルを下回ったらもう許さん、売り飛ばします。でもこれ自分で言うのも何なんですが、めちゃめちゃ甘いです。1500ドルくらい株を持っていて、年間の配当が12ドルあれば許すって言ってるんですから。配当利回りで言えば1%を割り込んでいる状態です。低配当のクソ株です。

汚い言葉はいけません。更にこの2銘柄、業績が悪いから減配したんですが(その逆はない!)、業績が悪いので当然株価もだだ下がりです。つまり、保有分の評価額が1500ドルを下回ると買い増し対象にせざるを得ないのです。もちろんぼく独自のルールです。減配した銘柄をわざわざ買い足さないといけないとは……。なんとも複雑な心境です。

以上が、2銘柄のぼくのポートフォリオでのとりあえずの立場です。「の」が多いです。

聞こえてきます。聞こえてきますよ、このブログの読者氏の心の声が。

(ばっかだなー。連続増配銘柄のみに投資すれば、減配の心配なんか初めから要らないのに)

わかってる、わかってるよ。それが有効なことはぼくだってわかってるんです。人に投資をすすめるならぼくもその方向で行きます。ただ、それだと他の投資家と銘柄が丸かぶりになっちゃうんですよ。連続増配の銘柄なんてそんなに数無いですからね。そしてその丸かぶりが、ぼくは嫌なんです。あくまでぼくはぼくの方法論で行きます。人まねはしません。

っと、これ以上続けると他の投資家さんの悪口が出てきてしまいそうなのでこの辺でブレーキを踏んでおきましょう。もう一つだけ付け加えると、毎日配当を目指す、という理由もあります。これが結構自分の投資のミソで、当然連続増配銘柄だけでは実現しませんから、他の減配経験銘柄もガシガシ買っていくことになります。さらにその事を押し出したブログというのも、他の投資家諸氏のそれとはちと趣の違うものになるであろう、という計算もあったり。

はいはい、隣の人を攻撃しない。平和に行きましょう。ところで、連続増配銘柄に投資されている方は、もしお持ちの光輝く連続増配銘柄が減配したらどうするんですかね。これちょっといい疑問だな。売るんですかね、スパっと。売りそうですね。何の感情もなく売りそうですね。

まあ、減配を嫌がる気持ちはわかりますけど、ぼくは売りたくないなあ。切り捨てるように売っても欲しくないなあ。連続増配が途切れ、減配するときってのは、会社にとってなかなか苦しいときのはずです。そんなときこそ、ぼくは持ち続けたいとそう思ってしまうんですよね。いや、もちろん配当がなくなっちゃったりしたら、そりゃあ我慢ならんですけど。でも、なるべくなら、自分が良いと思って買ったのだし、何かの縁でここまで付き合ってきたのだし、もうすこし持ってみたいかな。

いや、甘いな。自分で書いていて反吐が出るほど甘々です。でも、本音の本音なんですよねえ。それに減配した企業も、時が経って事業を立て直し、また増配し始めるんですよ。経験あるんですけどその時は嬉しいし、なんでかよくわからないんですが、なんかちょっと誇らしいんですよ。別に自分はただ株を持っていただけなんですけど、頑張って働いたヘルメットの男たちを一人ひとり激励してやりたいし、どうだお前ら見たか! と一体誰に対してなのか全くわからない謎の意気をあげたくなります。一体ぼくはこの会社の何なんだ。

あ、株主か。そうです、株主なんです。株主なら、いや、まず株主が自分の会社を応援してやらにゃあ。もし、減配した銘柄イラネ、で売っちゃってたらただの他人事です。よくやった! やってくれると信じていたぞ! この気持は味わえません。いやでも、だから減配してもいいよ、というわけではないんですが……。

さあこのまとまりのない文章も終りが見えてきました。そして今日はとにかく甘い。今気づいたんですが、ぼくは米国株、というか株そのものをアルファベット3文字の「銘柄」としてよりも、何千何万の人たちがそこで働く組織「企業」や「会社」として見てしまう傾向がありますね。だから冷たく付き合えない。感情移入してしまう。ああ、とうとう感情が移入しちゃうとか書いてもうた。なんということか。投資家としては致命的な甘さです。これでまたお金持ちの夢が遠のきました。

有能な投資家は、自分のお金を増やすことだけを考えて行動します。ダメなものは一切切り捨て、良きもののみを残す。実に合理的です。笑えるくらい合理的です。

はい。わたくしオザワークスは、有能な投資家には一生なれません。これはもう認めるしかありませんね。筋がないです。入れ込んでるようでは、ダメです。有能な投資家になれないのはちょっぴりさみしいですが、でも進むべき自分だけの道がよりいっそうわかった気がします。今日のブログはこれで終わりになりますが、最後に皆さんに意地悪な質問をして締めたいと思います。

長年頼りにしてきた高配当銘柄が減配した。あなたなら、どうする?

オザワークスでした。またの配当でお目にかかりましょう。

2017年6月20日火曜日

6/19分 米国株投資家にとって「株主総会の通知」は……○○しい

まいどっ、オザワークスです。

まずは恒例の配当をば。

IP/インターナショナル・ペーパー
MOS/モザイク

いや、なかなか毎日配当を貰うってのは難しいですね。去年のデータから予測すると、先週金曜日にはセンチュリーリンクという会社から配当が入ってくるはずだったんですが……今に至るもセの字も聞こえてきません。一体やつはどこへ行ったのか……。

さてさて6月ももう下旬、実に早いものです。ここでこの時期ならではの話題を一つ。実はぼくの父親も株式投資をしているのですが、6月はその父宛に株主総会のご案内がよく届きます。今日もアステラス製薬だったかな、届いていました。それを見て米国株投資家(ぼくのこと)は、

(ああ羨ましい)

そう感じてしまうのです。今まで誰にも言いませんでしたが、実は毎年羨ましかったのです。だって、米国株投資家には何も無いから。そう、米国株いくら持っていても、株主総会とか出られないんですよね。議決権が、無いんですよ。

いやいや、株主総会に出たいわけではないんですよ。ま一回くらいは経験してもいいかもとは思いますけどね。そういうことではなく、「株主様、この度第○○回株主総会を開く運びとなりました。お忙しいとは思いますが、ご都合がよろしければご参加ください」みたいな文面のお手紙を、ぼくも受け取りたい! これに尽きます。

そうです。なんでもいいんです。貴方様は株主様、というお手紙がほしいのです。ハガキではダメです。あの封書をビリビリ破いて、どれどれ仕方ないのう、みたいな感じでお手紙を読みたいのです。

しかし、現状米国株投資家には何もありません。何もです。電子メールでは、この渇き切った株主感を満足させることは不可能です。電子交付書面? 欲しいのはそういうもんじゃないんだ。物体なんですよ、物体。ビリビリ破る手間がほしいの!

各証券会社はこの現状を直ちに把握し、何か対策を打つべきだとぼくは強く思います。中身はなんでもいいんですよ。肩たたき券でもいいんだ。とにかく何かお手紙をください。我々米国株投資家は飢えている。飢餓状態です。

……はい、この辺にしときましょうか。飢えているのはきっとぼくだけですね。いやでも本当に株主関係のお手紙は羨ましいですね。株主総会のお誘いもそうですが、配当が出たときも確かお手紙来ましたよね、日本株は。これもまためちゃめちゃ羨ましい。もう配当金のお知らせで部屋を一杯にしたい。そこへ埋もれたい。泳ぎたい。

ゴミが増えて困ります。うちの父親もそういうお手紙が来ても、少し読んで、ポイなんですよね。せこい証券会社のせいでそういうの一切もらえないぼくからすると、なんてもったいないことを、と思います。もっと株主感を堪能すればいいのに、と。

今せこい証券会社とぼくは書きました。もし、証券会社や、今日配当をもらったインターナショナルペーパーが全世界の株主に向けて配当の度に郵便物を用意していたら、早晩そのコストで配当そのものが無くなるでしょう。証券会社であれば、取引手数料は10倍に、あわせて口座管理料なども徴収され、ネット証券とは……みたいな話になってしまいます。

ん? ということは、ネットではない証券会社、野村とか大和では日本株のみならず米国株の投資家相手にも何か紙でできたサポートを行っているかもしれません。わかりませんけど。

また話があっちこっち行きました。まとめると、日本株投資家の皆さん、日本企業からせっかくもらったお手紙です。読んですぐ捨てるはダメですよ。 枕の下に入れて、いい夢見ましょう。パンパン、神棚に飾りましょう。頬ずりして、自分は株主なんだ、株主でよかった、などと悦に入りましょう。それが、そのお手紙の本当の使い方です。

以上、お手紙をもらえない米国株専門投資家より。

お相手は、オザワークスでした。次回の配当もお楽しみに。

2017年6月15日木曜日

6/14分 我々は株主様だ。ならば米国企業のサイトを見に行こう

どもどもオザワークスです。

このところ毎日配当感が出ております。では本日の成果を。

CVX/シェブロン
DIA/SPDRダウジョーンズインダストリアルアベレージ

とうとうシェブ様が参られました。オザワークスは基本エネルギー系が好きです。というか鉱物資源系ですね。なんか硬派な感じが良いんですよね。ガソリンの匂いとかも好きですね。クラクラしますね。

さて今日はちょっと変わった切り口で、保有銘柄のサイトをチェックしてみよう、これでいってみたいと思います。いや、ちょっと変わった切り口でもないか。自分が保有する銘柄に興味を持つのもひいては投資を長続きさせることに繋がると思うので、結局はいつのもテーマですね。長期投資を飽きさせない工夫。

皆さん、自分が保有する銘柄のウェブサイト、つまりは各企業の公式ページですね、これをちゃんと見てますか? あ、ちゃんとじゃなくて全然いいか。たまに見てあげればいいと思います。企業のサイトには色々なことが書かれています。ただ、ぼくは自分の保有する会社のページ、ほとんど読んで理解できません。何故なら、外国の企業だからです。つまりはウェブサイトはほとんどが英語。スペイン語も一つか2つあったかな。どっちにしろ読めませーん。

あ、私も、そう思った方、大丈夫です。全く問題ありません。英語なんて読めなくてもいいんです。こちとら株主様なんですから。読めなくても、すべてを知ったる風で各ページを斜めに眺め、ふむふむ従業員たちはしっかり働いておるかね的な威厳を見せつけ、よろしい今後も株主のために頑張ってくれたまへ感が最高潮を迎えたまま、静かにブラウザを閉じればいいのです。これはつまりは、株主様の視察です。自己満に浸れればそれでいいのです。

実際少しやってみましょう。まず、配当が来たばかりのシェブロンのサイトを開く。うん、するとトップページにはいきなりヘルメットのおじさん。なにか、点検作業の最中的な画像ですね。

「やあ、マイク。調子はどうだい?」
「これは、オザワークス様! このような汚い所へいらしては、せっかくのお召し物が汚れてしまいます」
「まあ、そうかしこまってくれるな。なに君の働きぶりを聞きつけてね。なんでもせっかく主任になったのにペイはほとんど変わらなかったそうだね?」
「はあ、まあ、去年二人目も生まれまして、正直なかなか苦しいところです」
「それはいかんな。よし、私の方からあのガメつい社長に一言言ってやろう。払うべきものも払わないんじゃ現場の士気に関わるってね」
「! 本当ですか! 恩に着ます。あなたは本当に素晴らしい方だ」
「よしてくれ、マイク。君の働きを見れば当然さ。(……早速あの手ぬるい社長に更なるコストカットを要請しよう)」

えー、これをPCの前で一人でやります。米国株配当投資家の必須スキルです。

もちろん嘘です。嘘ですが、色々なページを巡って自分の中の、こうなんというか、株主感を高めるわけですよ。株主感、またオザワークス語ですけど、こう自分は株主なんだぞ! 一番偉いんだぞ! そういう感じを画面の中のヘルメットおじさんたちに言い聞かせてゆくわけです。

しかし、シェブロンのサイトは、今見てますがどのページを開いてもヘルメットのおじさんが写っていますな。いや、嫌いじゃないですけどね。なんていうか、これぞ働いてる感、あるじゃないですか。ヘルメットのおじさんというだけで。いや実際はスゴイ遊んでるかもしれないんですよ、「わーい!」「待てよー!」とか言って。いやいやそんなふざけたことはないでしょう。きっと毎日ヘルメット被って一生懸命働いているでしょう。そういう真面目さが伝わってくるのがいいですね、ヘルメット産業は。あ、この記事の冒頭に挙げたエネルギー鉱物系の会社のことですね。

それプラスあと電力会社を含めたいわゆるヘルメット系列の企業は、やっぱ自分好きっすね。あの、なんか、ITとか製薬とかなんか、細かいことをちょこちょこやって、はい儲かりました、みたいな。あんなんダメっすよ。あれらは根暗のもやしっ子銘柄ですね。やっぱ男は黙ってヘルメット。原油価格がなんぼのもんじゃい、中国失速で需要停滞? 知らねえなあ、みたいな。自分いつまでもそんな男でありたいっす。

えーと、何の話だったっけ? 本気で思い出せない。えー、まさか自分がつい今書いた文章を見返すハメになるとは。そうですね、保有銘柄のサイトを見るとテンションが上がるって話でしたね。上げ過ぎ注意、だから程々にね。

いやいやいや、まだ閉じないで、お願い! こっからちょっと役に立つ話だから。えーと、我々配当投資家ですからね。やっぱり気になるのは配当の情報ですよ。大体どこの会社でもinbestersとかinbest~というページがあります。投資家向けの情報って意味ですね。そこへ入っていくと、そうですね、Stock InformationとかFinancial Informationとかが多いかな。そこ更にをくぐると、Dividend HistoryとかHistorical Dividendsって書かれてることが多いページに辿り着きます。意味は一緒で「配当の歴史」です。

このページが配当投資家にとって最重要なのは言うまでもありません。その会社が過去どんな感じで配当を払い続けてきたのか、何十年と増配し続けてきたのか、ときに止むを得ず減配したこともあったのか、すべてわかります。歴史の長い会社は、配当の歴史もずらずらずらあっと長いです。もしも株価が急落した時は、この長い長い配当の歴史があなたの不安を和らげ、保有し続ける勇気を与えてくれることでしょう。ちなみに、日本企業はこのディビデンドヒストリーに相当するページがあまりないような気がします。あくまで個人的見解ですが。

最後にちょっとだけDividend Historyの各項目の見方を書いておきましょう。幾つもの日付が並んでいますからね。まずは左からDeclared。これは今回の配当はこれこれこういう内容ですよ、という発表がなされた日です。次にRecord。配当を貰う権利を得る日ですね。より親切な会社だとEx-dividendなどとこの日までには買い付けておけよー、という日付も併記してくれている会社もあります。取り違えてバカを見る人がいますからね。自分バカっすから。でその隣がPayable支払日ですね。もしアメリカの証券会社に口座を持っていれば、この日に入金されるはずです。我々日本人はいっつも数日遅れです。んでAmountこれは一株あたりの配当金額ですね。これが前回より増えていれば、増配です。まあ、こんなとこでしょう。

保有銘柄の公式サイトは、たまに見に行くとこんな具合に心が和みますよ。ちょっとした気分転換に、愛でてやるつもりで見に行く分には別に英語が読めなくたって恐くもなんともありません。米国株と聞いてすぐに「英語が読めない」とアレルギー反応をする人がいますが、なんたって我々は株主様です。株式会社は株主様のもの。企業のサイトなど、我々の庭も同然です。あなたは、自分の庭をビクビクしながら歩きますか? ここは堂々と胸を張って、世界最大のマーケットにガツンと投資してやろうじゃありませんか。

本日はここまで。オザワークスでした。

See you next dividend.

2017年6月14日水曜日

6/13分 いるいる、知識だけあって投資しない人。マジもったいねー

今日も元気に配当日。どうもオザワークスです。

MAT/マテル
CNP/センターポイント・エナジー
EXC/エクセロン
BBD/バンコ・ブラデスコ
JNK/SPDRブルームバーグ・バークレイズ・ハイ・イールド債券
DIA/SPDRダウジョーンズインダストリアルアベレージ(NISA)

はいはい来ております来ております。今月のNISA分は今日ので終わりですかね。毎日配当が入ってくると、毎日ブログも書かなきゃいけない。大変だ。毎日複数の記事をアップする人とかいますけれど、あれマジですごいですね。ちょっと真似できません。複数と言ってもちょっと写真撮って一言、とかじゃないですよ。結構しっかり書き込んだ記事を一日に2回とか3回とかですよ。ぼくには到底できません。

ブログつながりで、このブログもなんとか2ヶ月ほど更新を続けております。まあなんとかネタにも尽きず、自分でもよくやってるなあ、といったところです。いつもそうですが、2ヶ月なんて過ぎてしまえばあっという間ですね。皆さんどうですか? この2ヶ月、しっかり配当金をもらって、しっかり株を買い増してますか? っていうか、こんなブログを見に来る人なんて、わかんないけど半分くらいはほんとに投資している人でしょう。いやわかりませんけど。

投資の中でも米国株なんていうまたマニアックな分野ですからね。実際に投資してる人は多いでしょう。そういう人は、黙ってても勝手に株を買っていってるはずです。ダメですよ。アメリカのリセッションが近いからとか言っての買い控えは。もうカンケーなく買うんです。頭を空っぽに。
ちなみにぼくは、
  • 4/14 ギャップ 10株
  • 4/26 iシェアーズ米国国債20年超 8株
  • 4/26 バンガード・米国中期債券 1株
  • 4/27 ギャップ 10株
  • 4/27 マテル 10株
  • 4/27 ベライゾン 10株
  • 4/27 アッビィ 10株
  • 5/26 バンガード・米国中期債券 5株
  • 5/29 ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ 10株
  • 6/6 ゼネラルエレクトリック 10株
ブログを始めてから大体このくらい買っていってますね。NISA枠のETFと株価が下がってからの買い増しがほとんどですね。いや、金額的には大したことはありません。取引が多くて手数料的にもあまりよろしくないのは重々承知です。いやでも、この2ヶ月で買った株たちが、近いうちに配当をくれよります。買わなかったら変わりません。次々買っていくからこそ、配当金は増えるのです。だから投資家の皆さん、とにかく買いましょう。

さて、ここからがやっと本題です。このブログを見に来てくれるもう一種類の人達。いつも見てくれてありがとう。そうです、あなたです。投資に興味があるけれども初めての一歩を踏み出せない、あなたです。

2ヶ月ですよ。また、投資しようかなあ、どうしようかなあ、でも損したくないなあ、怖いなあ、もじもじもじもじしている間に2ヶ月経ってしまいました。またです。その前の2ヶ月もそうだったでしょう。その結果見なさい。わたくしオザワークスは上記の通り株を買い増して未来の配当金を着実に増やしているのに対して、もじもじさんは0です。ゼロですよ。無いんですよ。

おおっと、ここで速報だ! 配当投資家オザワークスは6月下旬、またまたギャップを買い足そうと計画している! これでまた7月の配当金が微増する予定だ!

ほら、また買われますよ。あのバカに。あいつどんどん配当金増やしていきますよ? 

で、あなたはいつ買うんです?

投資ブログで情報収集もいいでしょう。しかしね、時間は残酷に過ぎていきますよ。もしかしてあれですか。投資の情報をなんか色々見聞きしているうちに、投資した気になっちゃった系ですか。いやいやいや、たまにいらっしゃるんですよね。投資に限らず勉強の方はバッチリ、知識はなんだかすごくある、でも実際にやったことはない、という人。

知識があるのは、悪いことじゃないんですよ、もちろん。むしろぼくなどはもう少しでいいから勉強した方がいいくらいです。いや面倒だからしませんけど。それで、知識はすごくあるんだけれど、実際のご経験は?

「……」

こっちはずるうっとズッコケてしまうってなもんです。いやいやいや、知識だけどんなに溜め込んでも1円も稼げませんて。おっちゃん株価の予想とか当たったためしないけど、これだけは自信持って言える。やんなきゃどうにもならん。そして、投資の実際のスキルは、実体験としてやらない限り絶対に身につきません。本読んでわかったつもりになってもそれは単なる知識、実際に株価が下がったらその知識の通りスマートな行動は取れません。何度かの失敗と成功を繰り返して投資の度胸が身に付くのです。言いすぎかもしれませんが、ツマラン知識が邪魔な時すらあるでしょう。

だから、始めたもん勝ちです。とにかく始めましょう。初めてを、始めましょう。

2ヶ月後、これを読んだもじもじさんが投資家デビューしていることを祈って、今日はこの辺で終わりたいと思います。

シーユー、ニューフェイスインベスター。オザワークスでした。

2017年6月13日火曜日

6/12分 配当投資家は、「儲かってる?」と聞かれると困る

どもども毎度おなじみオザワークスです。

早速配当を。

JNK/SPDRブルームバーグ・バークレイズ・ハイ・イールド債券(NISA)

細々と入ってきております。ありがたいことです。

さて、今日はどうしましょうかね。このあとスバルのディーラーへ行かないといけないのでね。なるべく手早くまとめたいところですね。

よし決めた。今日は「儲かる」ということについて、ちょっと考えてみたいと思います。

ぼくが株式投資をしていることを職場の同僚とかリアルで何人か知っている人がいます。その人達は100%投資はしていなくて、また経験も一切ありません。その彼らからたまに言われるのが、「最近株どう? 儲かってる?」みたいな言葉です。よくある会話です。その問いかけに答えるぼくの言葉は大抵、「はあ……まあ……」みたいな感じです。何故なら、儲かっているわけでも損をしているわけでもないので、そんな感じにしか答えられないのです。

いや彼らも、安い時給で働き続けるぼくを見て、本気で儲けているのかどうか知りたいわけではないでしょう。ニコっと笑って「ぼちぼちでんな」。これが出来ない愛想のないぼくが悪いのです。

儲かる? 結論から言うとぼくのやっている投資は、まるで儲かりません。もっと正確に言うと、儲かるという概念がありません。数字で説明すると納得します。

まず儲かるというのは、100円で買った株が一週間後に150円に値上がりして、それを売ってああ50円儲けた、という感じ。これが誰もが知っている普通の「株で儲けた」だと思います。ぼくもそうやって「儲けた」こともあります。逆のほうが多いですが。

一方、ぼくが行っている配当投資は、まず100円で株を買います。ここまでは一緒。でその後は配当を待ちます。100円の株だと、大体高配当と言われている銘柄で配当金は3円くらいです。一年間保有し続けての期待値です。それが3円。一年間で3円。このあとは、ずっとずうっと、年間3円の配当金を貰い続けます。売りません。150円になっても200円になっても。はたまた、50円まで下がっても、売りません。とにかく配当を貰い続けます。ホント言うと売るための自分ルールもあるのですが、細かい話なのでここでは省略します。

だから、例えば「一週間で50円」の儲け分くらいの配当金を得るためには、実に17年もの間保有し続けなくてはなりません。もちろんこれは減配がなかった場合の話です。実際はポチポチ減配しやがります。マヂで。

一方は一週間で50円の儲け。片やもう一方は、17年で51円の儲け?

ね、儲からないでしょ? 全然儲けた気がしないでしょ? 17年かけて51円とか。ぼくもちょっと仲の良い人にはそう説明するんですよ。するとみなさん「ああ、そうだねえ」と儲からないことはすぐ理解してもらえます。ただ、(じゃあなんでそんな儲からないことを続けているんだろう)という怪訝な顔もされます。ぼくは続けて、100円の株で年間3円の配当を貰えるなら、どんどん株を買い続けて1000万円分の株を持ち、年間30万円の配当金を貰い続けるのが狙いだよ、と説明します。しかしどうも、このあたりが理解されません。彼らの株式投資のイメージと違いすぎるからでしょうか。

いずれにせよ、やってる本人が全然儲けようとしてもいないので、「儲かってる?」の一言はちょっと答えにくいです。「全く儲かってない」が真実ですが、そう言い放つのもどうでしょう。

ああ、最近気づいたんですが、配当金に近いものって会社から出るお給料なんじゃないかなって、なんとなく思います。もちろん全然性質の違うものなんですけど、定期的に決まった日に振り込まれる。その感じは一緒ですね。ほらお給料貰って「儲かった!」って言う人いないじゃないですか。アホですよその人は。大体は「ああ、まあ、こんなところか」みたいなリアクションでしょう。嬉しいは嬉しいんだけど、そこまでテンション上がらないみたいな。

ぼくにとっての配当も似た感じですね。ぼくの投資の方針では、大体一回の配当で1000円とか数百円とかの金額です。「儲かった!」感はありません。「ああ、まあ、来たか」感だけです。もちろんそれを1000回とか積み重ねていくことが一番の狙いですから、それでいいんです。「儲かった!」感は要りません。

以上をまとめると、投資の目的は儲けること、という既成概念がまずあります。しかもこれはかなり強固です。しかし、儲けることを目的としない投資も、この世にはあります。ぼくはそれを純粋に信じて全力で行動していますが、それはなかなか理解されません。いつも少数派、将棋で言えば振り飛車党です。

皆さん、周りを見渡してみてください。投資で「儲け」続けた人が一体何人いますか? ゼロ、絶対に一人もいないとは言いませんが、実はゼロです。配当投資家は幻の「儲け」など追い求めません。日々、つまらない額の配当金を受け取り続けるだけです。でもそれでいいんです。

皆さん、「儲け」を忘れましょう。「儲け」に固執し続ける限りきっと「儲か」りません。このブログでも「儲ける」とかのタイトルの記事は閲覧数が伸びます。でも逆なんです。「儲からない」のが本当の資産なんだと、ぼくはそう思います。

今日はこの辺で。また次のお給料日、じゃなかった配当でお会いしましょう。



……でも儲けたい気持ちもわかるけどね。

2017年6月10日土曜日

6/9分 長期配当投資こそ、おじさんではなく若者が進むべきお金持ちへの道 

まいどオザワークスです。

まずは配当から。

TLT/iシェアーズ米国国債20年超(NISA)
HYG/iシェアーズiBoxx米ドル建てハイイールド社債
EMB/iシェアーズJ.P.モルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券
PFF/iシェアーズ米国優先株式

ややこしいですが、SBIとマネックスで同じ銘柄を持っていると配当入金日が微妙にずれることがあります。額は小さくても毎日配当を貰うと元気が出ますからね。これでいいのです。

さあ、ここから本題ですが、前回の続きです。その前に軽く前回までのあらすじを説明しておきますか。

ぼくの同僚の息子さん(現在高校生)にもし投資をさせるならどのようにさせるか、という話でした。ぼくがアドバイスするなら、息子さんが社会人になったその時から毎月5万円ずつアメリカの超巨大企業3社に順番に投資させ、受け取る配当金を増やしつつその配当金もまた投資させる、というものでした。その手法に色々思うところもあったでしょうが、彼は黙って毎月5万円の投資を実行し続け、早くも2年の月日が流れました。というところから今日の話は始まります。

知らないおじさんに言われるがまま投資を始めて丸2年が経過した頃、これまで買い続けてきた3銘柄の一つAT&Tの保有分が50万円を超えていました。彼は彼で達成感もあったのでしょう。そのことを嬉しそうに投資のおじさんに報告しました。するとおじさんは意外なことを言ったのです。

「なら今月からAT&Tの代わりにP&Gを5万円買うのだ!」

今まではエクソンモービル、フィリップモリス、そしてAT&Tを毎月順番に買っているだけでした。そのうちの一つAT&Tの新規買い付けを止めて別の銘柄P&Gに切り替えろというのです。さあ、1銘柄が50万を超えてきたこの辺から本格的な分散投資の始まりです。いくら鉄板のAT&Tとはいえ、あくまで一企業にすぎないので何があるかわかったもんじゃありません。50万円分も持っておけば十分でしょう。AT&Tの代わりに買っていける銘柄はやっぱり同じ2,5,8,11月に配当金を出してくれる銘柄がいいですね。ATと同じアメリカの通信企業の雄ベライゾンコミュニケーションでもいいのですが、同じ業種というのが少し気になります。だた高配当株に分散すればいいというわけではありません。色々な業種に分けておくことも大切なリスク減らしです。よって、誰もが知ってる世界的必需品メーカーP&Gあたりが適当ですね。ちなみにおじさんはこのP&Gも持っていません。もちろん欲しいんですけど、何故か縁(円)がないんですよねえ……。

そんなわけで分散投資が始まりました。エクソンモービルの枠(3,6,9,12月配当)は医薬品のファイザーやバフェットに捨てられたIBMなんかいいですね。この枠はとにかく候補が多すぎてお金がいくらあっても足りません。フィリップモリス枠(1,4,7,10月配当)枠はどうでしょう。一部変則的ですが、コカコーラはここですね。ぼくも持っているヒューレットパッカードもなかなかに味わい深いですよ。あ、ゼネラル・エレクトリックも忘れてはいけません。

そんな感じで、1銘柄50万円買うと次の銘柄へと投資先を変えていく生活を彼は黙々と続けていきました。風の日も雨の日も、株価が上がった月も下がった月も。あ、ちなみに何らかの理由で株価が落ちて評価額が50万円を下回った場合、その月はその下がった銘柄を優先して買います。もちろん5万円。だからAT&Tを再び買い増すこともありうるのです。

そして、投資を始めて十年の月日が経ちました。毎月毎月5万円の資金投入はやり始めた当初こそその捻出に苦労していましたが、十年も経つとそれほど負担とも思えない金額になっていました。彼の給料も上がったし、また苦労の中でやりくりも上手になったからです。始めたときにはほとんど何も知らなかった金融、税金、世界情勢や経済についても随分詳しくなりました。これもすべて投資を続けてきたおかげです。というのは少々言いすぎでしょうか。まともかく、彼は十年休まず続けたのです。

十年で投資した元本は600万円に達しました。銘柄数も十数本に増加。評価額は株価のことなのでわかりませんが、毎月受け取る配当金は増配もしていって大体2万円弱といったところでしょうか。すくな……くないですよ。30そこそこで毎月2万円の不労所得です。600万預金したって利息はほぼゼロなんですから2万円は全然デカい。更に世の中資産4桁以下という人がわんさかいますから。彼は立派です。それにこの毎月2万はかなり「カタい」。アメリカの超大型銘柄はちょっとやそっとじゃ減配しません。赤字でも増配するくらいです。だからこれからの人生延々と2万円貰い続ければいいんです。

さて、十年経って投資のおじさんもおじいさんになりました。ン、ちょっと早い? まあいいか。

「ふぉっふぉ、よく十年我慢したの。もう投資の免許皆伝じゃ。この先はグロース株に乗り換えるでも、あるいは投資を辞めるでも好きにせい」

目を細めながらそういうおじいさんはもちろんわかっていました。十年積み立ててきた彼がそんなアホな事はせず、これまで通り配当狙いで大型株を買い続けることを……。

めでたしめでたし。

というわけで、めでたく終わったところでここからまとめに入ります。昨日今日のこの連投記事は、簡単に言うと2つのことを言いたかった記事です。一つは投資の初心者に向けてのかなり具体的なレクチャー。主人公の彼が実行させられていた投資方法は、本当におすすめです。かなり我慢忍耐が必要になりますが、まず間違いなく受取配当金は増え続けます。高配当銘柄は不況時でも株価の下落は限定的、かつ底からの回復も早いので、資産額の面から見ても心配いらないと思います。ただ、時間がめちゃめちゃ掛かるだけです。誰しも夢見る手っ取り早く儲かる、から一番遠い地道な投資です。だから何より続けるのが難しい。でも最後は勝つ。まじおすすめです。

あ、おすすめはしましたが、投資は投資なんで必ず良い結果が出るわけではございません。投資はあくまで自己責任でお願いするっす。

今回の記事を書いた理由その2。やっぱり若い人にこそ投資してほしいから、ですね。上にも書きましたが、カタい投資は結果が出るまでとにかく時間ばかりかかる。その時間がたっぷりあるのが若い人なんです。

投資はリスクとリターンが比例しますが、若い人ならリターンはそのままでリスクを時間で割り算できます。つまりリスクを細かくできるんですね。それが若い人の最大の強み。一方おじさんは残された時間が限られていますから、リターンを求めるとどうしてもリスクを取るしかない。退職金を株に突っ込んでほとんどなくしてしまった、とか笑い事ではすみません。まあ、資産運用の経験が乏しい、ということもまた問題としてあるんでしょうけど、それだって若いうちから経験を積んでいれば別の道があったでしょうね。正直、40代50代の方におすすめできる投資法はありません。少なくともぼくは知りません。もちろん配当重視でコツコツ買っていくのも全く意味がないなんて言いません。ただ、本格的な旨味を得るところまではやはり難しいでしょう。投じる資金量にもよりますが、現役時代から年収のある程度は不労所得、という収入のマルチ化とそこから来る安心感、これを得るのはね、厳しいね。この辺はまた別の記事で掘り下げても面白いかもしれませんね。

かくいうぼくも30代から投資を始めたすべり込み世代です。いや~、自分の未来が暗いっすねえ。その暗い未来を投資でどこまで変えられるかも、正直わかりません。いつも思うのは、20代の頃から投資を始めておけば良かった、ということです。いや~、若者はいいなあ。なんたって若いからいいなあ。そこの若い人、君は若いだけで価値がある。可能性があるのだよ。

とはいえ、ぼくが20代の頃、今のようにインターネット一本で株、それも米国株の取引なんて、できなかった訳ではないらしいのですが、今と比べれば取引手数料はバカ高く、特定口座もなく、また取扱銘柄も少なかったわけです。今、ようやくなんです。ようやく環境が整ってきて、誰でも簡単に世界で最も強い市場へとアクセスできるようになりました。だからまあ、ぼくのようなおじさんはおじさんなりにやっていくしかないってことですね。比べてやっぱり今の若者はいい時代に生まれたとぼくは思いますよ。投資だけじゃなくていろいろな方法でお金を稼げるようになりつつありますから。この流れはこれからもっと進むでしょう。

だから若者たちよ、いい会社に入るだけが人生じゃないぞ、いい会社を使って自分がどう稼ぐかが重要だぞ、と投資のおじさんは小声で叫んでおきます。

大変長くなりました。本日はこの辺で。また次の配当で会いましょう。

オザワークスでした。

2017年6月9日金曜日

6/8分 ある少年が青年となり、投資の初心者として歩き始める話

どうもオザワークスです。

早速配当です。

SO/サザン
HYG/iシェアーズiBoxx米ドル建てハイイールド社債(NISA)
EMB/iシェアーズJ.P.モルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券(NISA)
PFF/iシェアーズ米国優先株式(NISA)
BND/バンガード・米国トータル債券市場(NISA)
VCIT/バンガード・米国中期社債(NISA)
LQD/iシェアーズiBoxx米ドル建て投資適格社債(NISA)
BIV/バンガード・米国中期債券(NISA)

毎月8日はNISAの日、ということでいつも通りズラズラズラズラとETFが並んでおります。前から思っていたんですが、ETFってなんでどれも名前が長ったらしいんでしょうね。誰か教えてほしいですね。

さて、本題です。先日職場の同僚と投資の話をしたんですが、その同僚氏の息子さんが投資をするならどういう感じでやるべきか、という話になりました。今日はそこでぼくが話したことにアレンジを加えて書いてみたいと思います。若い人と投資、です。

同僚氏の息子さんは現在高校二年生ですから、今すぐ投資を始めるという話ではないです。高校を出て大学を出て就職して、初めてのお給料を頂いてから、彼の投資家人生は始まります。22歳の春のことでした。

ぼくなら彼にこうアドバイスします。

「アメリカの超巨大企業の株を毎月一定金額買い続け、そして配当を貰い続けなさい」

はい、ぼくがいつもいつも言っていることですね。アメリカ株、その中でも超巨大なグローバル企業を買い続け、受け取る配当金を増やし続ける。もう自分でも飽き飽きしています。配当金とかこのブログで何度書いたかわからないくらいの単語です。でも、この投資法がおそらく一番簡単にかつ確実に一人の若者をお金持ちへと変えてゆくことでしょう。

さてさて具体的な方法です。彼は就職して初めての月給を貰いました。その4月の給料からまず5万円、給料をもらったその日にエクソンモービルを買います。ガソリンじゃなくてもちろん株を買うんですよ。

ちょっと補足の説明を入れましょう。まず給料をもらったら即株を買うのは、若造なんてのはなんも考えなんですぐに使っちまうからです。だから最初に5万円を抜きます。もし5万抜くと生活できないくらい給料が少ない場合は、この時点では親を頼ってもいいです。後で絶対親孝行できるのでそのくらい安いものです。

もう一つ、なぜエクソンモービルと銘柄まで指定してくるのかは、エクソンがエネルギー企業で最大最高最強であり、3,6,9,12月に配当を出す会社だからです。4月の終わりに買うと、6月には配当がもらえます。これが彼の生まれて初めての配当金になります。

話を続けます。え~、4月の給料のうち5万円はエクソンモービルに捧げました。まだまだ給料も低い新入社員、5万円もの大金をポンと株に費やしてしまうのは大変抵抗があるでしょう。しかもすぐにお金持ちになれるわけではありません。成果と思えるほどの成果にありつけるのはもっとずっと先の話です。どこかに遊びにも行きたいでしょう、彼女が出来たりもするでしょう。しかし、今辞めてしまえばそれまで、ただの人で終わります。だからどんなにつらくても苦しくても投資し続けるのです。だから5月もハイ、5万円。あ、別に彼女とデートに行くのを禁止しているわけじゃないんですよ。5万円投資した後ならどう行動してくれてもいいのです。

なんか変な調子になりましたが、5月はフィリップモリスを5万円分買います。これはぼくも持っている銘柄ですね。あ、ちなみにエクソンはぼく持っていません。エクソンは高い。いや歴史的に見るとむしろ割安なんだろうけど、ぼくには高いというだけで……。

フィリップモリスは世界最大級のタバコメーカーです。配当は1,4,7,10月払い。5月に買うのは7月に配当を貰うためですね。

6月ももちろん5万円投資します。もうずっとこの毎月5万円が続きます。一回でも落としたらダメです。意外と盲点ですが、お金を貯めて例えば20万円分一気に買う、これもいけません。更に、今は株価が高いからもう少し安くなるのを待って……、はいこれも×。毎月毎月、給料をもらったその日に5万円すぐ投資します。その毎月5万円というのを毎月6万円にしたり10万円にしたりするのは、これは悪くないことですがとりあえず5万円でいいと思います。

彼はまだ若く投資の初心者でもあるので、あまり投資投資と前のめりに頑張りすぎると途中で息切れして続かなくなる恐れがあります。下落相場もありますしね。これが実は一番怖い。また新入社員に毎月5万というのはそこそこきついはずです。経済的にも、また精神的にも。このそこそこきついという感覚も絶対に一定の期間味わっておいてほしいと思います。いずれ様々な理由から投資し続けることが難しいような局面に出くわします。その時、きついけど頑張って続けてきた経験が役に立ってくれるのではないかと、ワタクシ考えております。

すんません、本線に戻ります。え~と、それで6月は何を買うんだっけ? あ、その前に6月はエクソンモービルから配当が貰える月でした。5万円分ですから、え~と、300円くらい? ……その額を見て彼はがっくりと項垂れます。あれだけ苦労してたったの300円、といったところでしょう。ははは、その寂しい背中なんだかちょっと懐かしいです。いや、笑っちゃ悪いですね。最初はそんなもんです。ただここで挫けて止めちゃいけない。続ければ、化けますから。

そうですね、6月はぼくの思い入れも深いAT&Tにしましょう。この米国最大級の総合通信会社は2,5,8,11月に配当を出します。はい、もうおわかりですね。米国株は、たった3社の株主になるだけで毎月配当金がもらえます。これでもう、彼は額は少ないですが毎月配当を得るようになりました。今後はその配当金を増やすために毎月5万円、順番に3銘柄に投資していくことになります。ですから7がつはエクソンモービル、8月はフィリップモリス、そして9月はAT%Tとループしてずっと買っていきます。

はじめは300円だった配当金も徐々に増えていくことでしょう。もちろんその配当金も投資へ回します。だから正確には毎月5万円+配当金、という感じになりますね。

さて、本来なら今日中にこの記事を書き上げてしまいたかったのですが、ちょっと長くなりすぎたようです。いやまだ続くんですよ。運用の基本はもうできたんですが、資産が増えると少し変化が起きます。そのことは次回、というか多分明日も配当が入ると思うので続きは明日に書きたいと思います。では以下、次回予告のつもりで。

さて、少し時計の針を進めてみましょう。投資を始めて2年ほど経った頃でしょうか。買い始めた3銘柄はそれぞれ50万円ほどに増えましたかね。配当金も毎月3000円ほどは入ってくるようになりました。まあ資産が増えたと言っても苦労して自分でお金を出して買い続けただけですけどね。ある月、彼がふと見るとAT&Tの評価額が50万円を超えていました。ここから彼の投資はもう一段回前へ進むこととなります。

次回に続く。

シーユーネクストディビデンド。お相手は、オザワークスでした。バイバイッ。

2017年6月7日水曜日

6/6分 暴論! PERやPBRはいらない。利回りがすべてを教えてくれる

どうも。オザワークスです。

早速配当を。

ENB/エンブリッジ

エンブリッジは初めて貰う配当ですね。この銘柄は、もともとスペクトラエナジーという会社をぼくが持っていて、それがエンブリッジに買収されて今に至るという感じで来ております。初めての配当でどうかなと思っていたのですが、やはりちょっと落ちましたね。カナダ銘柄のエンブリッジは外国税率が25%です。配当額の実に1/4を持っていかれます。一方のスペクトラは米国籍ですから外国税率は10%。この差は流石に大きいですね。スペクトラのまま持っていたかったな~。

さて本題です。このブログには宿題があります。今日はその宿題のうちの一つを始末しましょう。何時だかの記事で、自分は株式用語EPSと配当利回りしかわからないよ~、PERとかPBRとかROEなんてじぇ~んじぇんわからないよ~知らないよ~、でも特に困らないよ~、という暴言を発したと記憶しています。今日はその系の話です。

え~と、ぼくは確かに以前書いた通り、自分が銘柄を選ぶにあたってはEPS(一株あたりの利益)と一株あたりの配当額のバランスと推移、そして配当利回りもなるべく高いほうがいいなあ、ぐらいの感覚で見ています。はい、自分でもかなりいい加減だと思います。神経質な投資家さんが聞いたら卒倒してしまうかもしれないほどにテケトーです。

PER(カブカシュウエキリツ)、PBR(カブカジュンシサンバイリツ)、ROE(カブヌシシホンリエキリツ)などというものは知りませんし利用もしませんし今後覚えることもないでしょう。こんなのは新種のバクテリアぐらいに思っておきます。何故なら、これら3つを含むいかにもそれっぽい投資用語というものの殆どが、株をいついくらで買うのか、を考えるときに出てくる単語だからです。

いや、それめちゃめちゃ重要なとこだろ?

はいはい、言いたいことがわかります。高い収益性の会社をなるべく安く買いたいんでしょう? そのために何やら色々プロっぽい用語や数式まで持ち出して、自分を納得させる、と。ぼくだってそりゃあその方がいいですわ。でもね、株をいつ買うとか、いくらで買うのが正しいとか、そんなの些事なんですよ。一度買った株をずうーっと保有してずうーっと配当を貰い続けようってゆう変態配当長期投資家の前では。

だって売るつもりが無いんですよ。だったらいくらで買うなんて考えても意味がないし、買うタイミングを計る必要もない。答えは簡単。欲しかったら今すぐにいくらでもいいから買うべきです。そして、ずっと保有。配当さえ延々出してくれればいい。

そんなの暴論だ!

暴論です。

わかっちゃいます。だからリスクストッパーとして分散投資が機能します。更に配当が出続ける限り株価が落ちたら買い増すことで、お買い得な相場にも対応可能です。要するに株価が割高でも買う、下がっても買う、すぐにでも買う、そして保有、配当を待つ。配当投資家は、配当しか見てない変態なんですよ。いやほんと。評価額とか何それ美味しいの、です。だからローマ字3文字はいらんのです。

いや? いやいやいや、まてよ。配当狙いの投資家にも株価目線のマジックワードがありました。そのものずばり。

配当利回りです。

いやこれ冗談ではないです。割りとマジです。

配当利回りだけ見て投資とかこいつアホや。

配当利回りだけではないんですよ、利回りの高さ「だけ」では。え~、ご存知配当利回りは、年間の配当額を株価で割っただけの実にかんたんな数字です。ところがこの数字、妙な味があるんですねえ。結論から言いましょう。配当利回りが3~5、ギリギリ6%くらいまでの銘柄が、いいと思うんですよね、ぼくは。

利回り3%以上の銘柄は、その配当額が続く限り高配当の銘柄と呼んでいいです。言い切ります。だって100万円投資して配当が年3万円とか4万円ですよ。もうその時点で十分美味しいじゃないですか。いや、買った後の株価がどうなるかなんて興味ないですよ。100万円投資して3万円、いやまあ10万円で3000円でもいいですけど、そんな銘柄が今買える時点で、ぼくにとってそれは割安だし買いどきです。ここの点で、配当利回りで株価の割安性を判断できます。もちろん配当額は永遠に続けとは言いませんが、それなりの長さ買ったときの水準、もしくはそれ以上が続いていかないとこの割安性は崩壊します。そのリスクが有るゆえに銘柄を分散させ、減配しやすい日本株には手を出さない。

この考え方、一応筋は通ってると思うんですけどねえ。もちろん投資なんですからある程度のリスクはつきものです。それをすべて自己責任で背負ってやっています。だからまあ、そういう考え方もあるのね、と生暖かい目で見てやってくださいな。

後もう一つ、配当利回りというものに妙な味があると言った、もう一つの理由があります。それは、利回りが高すぎる場合のとき。配当利回りが3~5、ないし6%ぐらいがよろしい数字、と書きました。まず、1~2%では低すぎます。そして6%以上ある場合ですが、これは逆に利回りが高すぎて、その高すぎることが何やら怪しいわけです。

7%とか8%とか配当利回りとしては異常に高い数字です。それだけの配当額がずっと続けばいいんですが、少なくとも投資家はそう思っていない場合が多いです。その証拠にホラ、まだ減配を発表したわけでもないのに株価が下がって利回りがぐいぐい上がっています。市場はもう織り込んでいるんですね。7%とか8%、うーん、ぼくが見ると「不自然」な或いは「違和感」のある数字ですね。やはり配当利回りとしてみると、これはなにかおかしい。ここで「わーお、スゴイ利回りじゃ~ん」と食い付く投資家は近いうちに痛い目を見ます。ぼくも痛い目を見ました。

配当は続いていかないと意味がありません。だから利回りだけを見ているとうまく行きませんね。不思議なことに、自分が買うと減配するんですよね。1年でも粘ってくれりゃあいいのに。

7%とか8%の銘柄は避けたほうが懸命でしょう。やっぱり居心地の悪い数字です。その逆で、毎年増配していくような高配当銘柄は、例えば3%が3.5%になったり、4.2%が4.6%になったり、これですよ皆さん。これが、自然な、腑に落ちる、とろけるような配当利回りです。3.7%とかたまりませんねえ。5.1%などはすぐにでもしゃぶりつきたいですね。と、変態性も見せたところで、やはりその辺が一つ安心できる数字という感じですか。もちろん配当利回りだけ見てちゃいけないんですけどね。何度も言いますけど。ただ、3~5%はなんとなく魅惑的な数字です。昨日のブログでトヨタの利回りが3.5%、これはいいねえと半ば直感的に言っていたのがこんなところにつながります。いい味のある数字なんですよ。

まあ今日はまさに暴論を打ったわけですが、自分としてはこれが普通の投資感覚です。自分では一本筋の通った考えだと思うんですが、もちろん万人向けではないですし、また認められることもないでしょう。あくまで弱小投資家の戯言です。そこんとこ、お忘れなきよ~に。

では、また次の配当でお会いしましょう。オザワークスでした。

2017年6月6日火曜日

6/5分 気分屋のトヨタ様、米国株投資家をお誘いになる

まいどです。オザワークスです。

早速ですが、配当具合です。

ETR/エンタジー 6/5
COP/コノコ・フィリップス 6/5
FE/ファーストエナジー 6/5
CMI/カミンズ 6/5

一気に4つも来ました。6月は多いですよ。配当が入るとブログを更新しなければならないので、今月は一体何回書くことになるのか……楽しみです。

それはともかく、今日はこの話題いきましょう。

日本の大型株、謎の高配当化。

今、日本の大型株が熱い。これを書いているのが6/6なんですが、SBI証券の使いやすいスクリーニングで日本株を配当で見てやると、トヨタ自動車が配当利回り3.5%、ホンダが3%、ニッサンが4.9%、スバルが3.7%となんか自動車会社ばかり並んでしまいましたが、あのあたりの大会社が軒並み高配当。更にゆうちょ銀行3.5%、三井住友フィナ3.8%、みずほフィナ3.8%の銀行系に、NTTドコモ3.6%、JT3.3%、キヤノン3.8%、武田薬品3%、三菱商事3.5%、オリックス3%、JXTGホールディングス3.6%この辺はいつものメンバーですか。

ズラズラと書いてしまいましたが、誰もが知ってる大きな会社が高配当、というなんか米国株のような状況ですね。配当利回りだけ見ると。トヨタやホンダやスバルが利回り3%を超えているのは、ぼくは始めてみました。オリックスも高配当のイメージないなあ。東燃ゼネラルやキヤノンは昔配当目当てで持ってましたね。懐かしい。

これちょっと心が騒ぐ状況です。無理もない。ぼくの投資の方針は、高配当の大会社に分散投資ですから。おっと、アメリカの、というのが抜けていました。これ、なんなんですかね。なんでトヨタが3.5%なんて期待値を出してるんですかねえ。……ちょっと調べてもわからない。相変わらずヘボいなあ。

まあ日経平均が2万あるんで、株価がめちゃめちゃ下がって相対的に配当利回りが上がっている、というわけではなさそうですね。とすると、普通にじわじわ増配してきた、ということですか。うむ、それならばなお良い状況ですね。

いやこれ……買い、かなあ? いやいやいや、わかんないわかんない。ぼくには何もわかりませんよ。何も予言めいたことは言いませんよ。ただ、ぼくが今めちゃめちゃお金が余っている状況であったならば、オザワークス自動車ファンドを作るかなあ。自分の夢でもあるしなあ。ひとつ高配当をウリにして、自動車メーカーを掻き集めたファンドを作るという。まあ、遊びですよ。ホントはお金で遊んじゃいけないんですが、余りに余っていたら、そういうのもありかな、と。で今それを作ったらオマケで高配当にもなると。

まあまあまあ単なる雑談です。そうですね、配当利回りが3~5%くらいというのはとても魅惑的な数字で、利回りに無理のない自然ないい感じの数字です。何がどう「いい感じ」なのかはまたどこかで書きます。いい感じなのですが、やはりそこは日本株、減配が怖いですね。特に商社は簡単に減らします。製造業は景気と為替に敏感、銀行はマイナス金利で業績実際どうなん?、リスクを上げてちゃキリがないですが、最大の懸念はやはりこれ。日本企業の減配への無関心さ。

どうしても簡単に減配するってイメージがありますね。で、実際減配する。まあ最近はその辺も変わってきているという噂もありますけど、やっぱり懐疑的。25年以上連続増配の会社が花王だけという状況、これを長い年月をかけて改善していくのと歩を同じくして日本株へのネガティブイメージも払拭されていくんでしょうね。結局人の意識を変えるには時間がかかる。

無敵のトヨタ様を信じて買ってみるのも手ではありますが、ぼくはまあ、ちょっとパスですね。やっぱり米国株についていきます。ただ、3~5%の利回りがずっと続いてくれるんだったら、これ悪い話じゃないですね。ありだと思います。

おっともうこんな時間、歯医者に行かねば。それでは皆様、良い配当を。



……良い配当って、ナニ?
 

2017年6月3日土曜日

6/2分 配当金と株式配当、似ているようで大きな違い

どっも、オザワークスです。

SJR/ショー・コミュニケーションズ 6/2
BMO/バンク・オブ・モントリオール 6/2

早いものでもう6月です。今年の投資計画、みなさんの進捗状況はどうですか? 遅れてますか、進んでますか?

さて、ようやくBBD/バンコ・ブラデスコの株式配当の処理が終わったようなので、今日はその話をします。

株式配当。無償割当とも言われます。これは何かというと、配当金の株版です。配当金では、株を持っていると配当が現金で入ってきます。米国株であれば、米ドルですね。一方の株式配当では、株を持っていると同じ株そのものを配当としてくれます。株が勝手に増える感じですね。

もう少し具体的な数字を出して説明しましょう。配当金では、1株あたり1ドルの配当で30株持っているから1×30=30ドルね、とかそんな感じになると思います。株式配当も同じで、今回のBBD/バンコ・ブラデスコの株式配当は1株あたり0.1株の配当でしたので、ぼくは220株持っていましたから、え~と、0.1×220=22株が配当としてもらえる計算になります。220株持っているとある日22株増えて、242株になる感じです。

配当「金」ではなく配当「株」のイメージ、なんとなく掴んでいただけたでしょうか。バンコブラデスコは今回の株式配当を毎年やりつつ通常の配当金も出してくれる(それも毎月!)ので、まあなかなか株主様への還元頑張っているようですね。ちなみにブラジルの銀行です。

ここまで読んだあなた、今こんなことを思いましたね。バンブラをただ持っているだけで毎年配当金がもらえ、更に株式配当で持ち株数そのものも増え、株数が増えるということは貰える配当金も更に更に増え、翌年にはまた株式配当で更に更に更に持ち株が増え、更に更に更に更に配当金も……すげぇ銘柄じゃん。完璧じゃん。全然売買しなくてもどんどん株増えるじゃん。これ勝ったし。

……ぼくもそう思っていた時期がありました。さあ、ここからは株式配当の負の側面を書いていきましょう。世の中そんなうまい話はないんですよ。

ここでも配当金との比較で話し始めます。まず配当金は受け取る瞬間に税金を引かれています。外国税はここではとりあえずないものとしましょう。すると、日本国内での源泉徴収が大体20%、スルッと持って行かれます。銘柄に関係なく配当金が入金する毎にです。1×30=30ドルはそのままもらえず、更に×0.8して結局手元に残るのは24ドル、というような感じです。お上は何もしなくても6ドル儲けているわけですね。

察しの良い方はもうおわかりですね。株式配当も配当金と同じく「利益」ですから、おんなじよ~に20%断りもなく抜き取っていくというわけです。結局お上が一番強いのです。

まあまあまあ、税金を取られるのはまあ仕方ない部分もあるでしょう。われわれ道を歩かない人はいません。橋を渡らない人もいません。ハイハイ払いますよ。

ん?
どうやって?

配当は株で来るんですよ。現金じゃないんですよ。配当金なら20%分ハイって渡せますよね。いやでも、これ株だから。でも税金は払わないといけん。つまり、税金分の現金が必要ってことですか?

YES!

そうなんですよ。配当金のように、或いは売買で利益が出たときのように、手元に現金が舞い込んでくるわけじゃないんですよ。でも、利益の20%分はきっちり現金で払ってね、と。厳しいわけです。特に少額投資家にとっては。財布にカネがねえってことです。

ぼくの場合だと、今回元が220株で22株配当で43ドルほど預り金から持って行かれました。43ドルが20%相当なんでしょうね。今回は過去の経験からこの時期にバンブラの株式配当が来ることがわかっていました。なので予め100ドルほど口座に置いておくという対処ができました。43ドルという額もまあ予想通りです。

疑問その1。去年は200株が220になりました。今年は220が242。来年があるとすれば242で266。うーむ、ちょっとずつ加速がついていっている……。再来年は266が292。いやいやこれやばいぞ。貰える株が増えるということは、その分払う税金も増えるに等しい。そしてその税金分の現金を用意することが少しずつ苦しくなる。じわじわやばいっす。

すんごい極端な話、バンブラを2万株持っていたとしましょう。今の100倍です。すると、税金は大体40万円ぐらいですね。これかなりきつくないですか? それだけの大金用意しなくちゃいけないってのは。ぼくにはもう無理ですね。10倍でもきついです。

疑問その2。もし、うっかりしていて、税金分の現金が口座になかったらどうなるのか。経験がないのでわかりません。とりあえずあるだけの現金は吸い出され、残りは配当される株を一部勝手に売却、とかかなあ、とは思いますね。怖くて試してみようとは思いません。証券会社に電話して聞けば多分わかるとは思いますが、うん、めんどくさい。ブログで話題にするならそのくらいは調べろよって話ですが……。

そろそろまとめに入りましょう。え~、株式配当。一見良さそうなんですけど、やっぱり税金に関して問題がありますね。配当金ならいいんですよ。貰う配当金の中から20%勝手に持ってってちょ、で。でも株を貰うわけだから。やっぱりそこがちょっと嫌ですね。しかもバンブラの場合は毎年これがある。そして放っておくと毎年額も大きくなる。うーん、嫌ですね。貰うっきりの配当金と比べて、こう額の多少に関わらず有り金を気にしていなければならない、というのが個人的にどうも気持ち悪い。ぼくは知りませんけど、もし配当金を出さず代わりに株式配当を四半期で行う会社があったら、うーん、すごいストレスでぼくはとても保有する気になれませんね。配当金なら放ったらかしで済むのに、口座に税金分のお金あるかなって気に掛けないとダメというのが嫌。配当された分の株を売ればお金にはなりますが、売買手数料は掛かるし、めんどくさいし、……やっぱ嫌です。

というわけで、配当金の勝ちと。バンコブラデスコ、なかなかユニークな会社なんですがね、あんまり大量に持つ気にはなれませんね。コントロールし辛いです。まあ広い世界にはこんな会社もあるということで。

今日はこの辺で。また来週。