2017年6月13日火曜日

6/12分 配当投資家は、「儲かってる?」と聞かれると困る

どもども毎度おなじみオザワークスです。

早速配当を。

JNK/SPDRブルームバーグ・バークレイズ・ハイ・イールド債券(NISA)

細々と入ってきております。ありがたいことです。

さて、今日はどうしましょうかね。このあとスバルのディーラーへ行かないといけないのでね。なるべく手早くまとめたいところですね。

よし決めた。今日は「儲かる」ということについて、ちょっと考えてみたいと思います。

ぼくが株式投資をしていることを職場の同僚とかリアルで何人か知っている人がいます。その人達は100%投資はしていなくて、また経験も一切ありません。その彼らからたまに言われるのが、「最近株どう? 儲かってる?」みたいな言葉です。よくある会話です。その問いかけに答えるぼくの言葉は大抵、「はあ……まあ……」みたいな感じです。何故なら、儲かっているわけでも損をしているわけでもないので、そんな感じにしか答えられないのです。

いや彼らも、安い時給で働き続けるぼくを見て、本気で儲けているのかどうか知りたいわけではないでしょう。ニコっと笑って「ぼちぼちでんな」。これが出来ない愛想のないぼくが悪いのです。

儲かる? 結論から言うとぼくのやっている投資は、まるで儲かりません。もっと正確に言うと、儲かるという概念がありません。数字で説明すると納得します。

まず儲かるというのは、100円で買った株が一週間後に150円に値上がりして、それを売ってああ50円儲けた、という感じ。これが誰もが知っている普通の「株で儲けた」だと思います。ぼくもそうやって「儲けた」こともあります。逆のほうが多いですが。

一方、ぼくが行っている配当投資は、まず100円で株を買います。ここまでは一緒。でその後は配当を待ちます。100円の株だと、大体高配当と言われている銘柄で配当金は3円くらいです。一年間保有し続けての期待値です。それが3円。一年間で3円。このあとは、ずっとずうっと、年間3円の配当金を貰い続けます。売りません。150円になっても200円になっても。はたまた、50円まで下がっても、売りません。とにかく配当を貰い続けます。ホント言うと売るための自分ルールもあるのですが、細かい話なのでここでは省略します。

だから、例えば「一週間で50円」の儲け分くらいの配当金を得るためには、実に17年もの間保有し続けなくてはなりません。もちろんこれは減配がなかった場合の話です。実際はポチポチ減配しやがります。マヂで。

一方は一週間で50円の儲け。片やもう一方は、17年で51円の儲け?

ね、儲からないでしょ? 全然儲けた気がしないでしょ? 17年かけて51円とか。ぼくもちょっと仲の良い人にはそう説明するんですよ。するとみなさん「ああ、そうだねえ」と儲からないことはすぐ理解してもらえます。ただ、(じゃあなんでそんな儲からないことを続けているんだろう)という怪訝な顔もされます。ぼくは続けて、100円の株で年間3円の配当を貰えるなら、どんどん株を買い続けて1000万円分の株を持ち、年間30万円の配当金を貰い続けるのが狙いだよ、と説明します。しかしどうも、このあたりが理解されません。彼らの株式投資のイメージと違いすぎるからでしょうか。

いずれにせよ、やってる本人が全然儲けようとしてもいないので、「儲かってる?」の一言はちょっと答えにくいです。「全く儲かってない」が真実ですが、そう言い放つのもどうでしょう。

ああ、最近気づいたんですが、配当金に近いものって会社から出るお給料なんじゃないかなって、なんとなく思います。もちろん全然性質の違うものなんですけど、定期的に決まった日に振り込まれる。その感じは一緒ですね。ほらお給料貰って「儲かった!」って言う人いないじゃないですか。アホですよその人は。大体は「ああ、まあ、こんなところか」みたいなリアクションでしょう。嬉しいは嬉しいんだけど、そこまでテンション上がらないみたいな。

ぼくにとっての配当も似た感じですね。ぼくの投資の方針では、大体一回の配当で1000円とか数百円とかの金額です。「儲かった!」感はありません。「ああ、まあ、来たか」感だけです。もちろんそれを1000回とか積み重ねていくことが一番の狙いですから、それでいいんです。「儲かった!」感は要りません。

以上をまとめると、投資の目的は儲けること、という既成概念がまずあります。しかもこれはかなり強固です。しかし、儲けることを目的としない投資も、この世にはあります。ぼくはそれを純粋に信じて全力で行動していますが、それはなかなか理解されません。いつも少数派、将棋で言えば振り飛車党です。

皆さん、周りを見渡してみてください。投資で「儲け」続けた人が一体何人いますか? ゼロ、絶対に一人もいないとは言いませんが、実はゼロです。配当投資家は幻の「儲け」など追い求めません。日々、つまらない額の配当金を受け取り続けるだけです。でもそれでいいんです。

皆さん、「儲け」を忘れましょう。「儲け」に固執し続ける限りきっと「儲か」りません。このブログでも「儲ける」とかのタイトルの記事は閲覧数が伸びます。でも逆なんです。「儲からない」のが本当の資産なんだと、ぼくはそう思います。

今日はこの辺で。また次のお給料日、じゃなかった配当でお会いしましょう。



……でも儲けたい気持ちもわかるけどね。

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