2017年6月29日木曜日

6/27分 血に飢えている。くりっく株365NYダウを斬り刻む

皆さんこんにちは。米国株配当のことならオザワークスです。

6/27に入金されたのはこちら。

GM/ゼネラルモーターズ

みんな大好きゼネラルモーターズ。日本ではあんまり走ってませんけどね。GMといえばぼくはキャデラックのデザインが好きで、あ車のですね、あの角ばった感じがかっこいいですね。いつかは乗りたいな、と思っています。いつかは。

さあ、本題に参りましょう。まずは前回までのおさらいから。一度買って保有し続けるだけで定期的に何かが入金される投資、を追い求めるオザワークス軍団。一度は入国したCFD国ではバカ高い住民税を要求され、やむなく海を渡り未開の地、くりっく株365NYダウ大陸へと上陸を果たしたのであった。さあオザワークス軍を待ち受ける運命やいかに……。

まあ、あらすじはバチバチに嘘ッコですけどね。え~、GMOクリック証券の外国株CFDは保有コストが高すぎて使えない、と前回は書きました。そこで、今日はこれですよ。

くりっく株365のニューヨークダウ、です。

えーと、これも、CFDなんですよね。前回と同じく。しかしですね、これは「取引所CFD」と呼ばれ、前回のGMOの「店頭CFD」とはまた少し違った仕組みになっております。その辺の仕組みについては、そこまで詳しくもないのであまり踏み込んで書きません。前回の記事同様、使える使えないの話が中心になると思います。

んで、このくりっく株365NYダウですが結論から言うと、使えます。前回のGMOのCFDは、銘柄を買ってずっと持ち続けて配当も貰い続ける、という配当の鬼スタイルが、金利調整額という高い壁に阻まれて非常に難しかった。だって、持ってるだけで毎年3.5%もの金利(手数料?)を取られるんですもの。よっぽど配当の高い銘柄でもない限り、そしてその配当が維持されない限り、長期配当投資は無理な仕組みでした。そもそもが。

しかし配当狂いの皆さん、安心してください。このくりっく株は、なんと、金利相当額がゼロです。あ、「金利相当額」というのはGMOにおける「金利調整額」のことです。言い方の違いです。とにかく、このくりっく株365は銘柄の保有コストがありません。高い住民税は無いということです。

ですから、このくりっく株365では、買って持って配当を貰い続ければよい、という長期配当投資が可能です。しかしながら、個別株はありません。我々が買い向かうのは、NYダウ平均そのものです。といってもダウ平均は個別株の集まりなので当然配当はあります。配当利回りは約2.1%ほどとそこまで高配当ではありませんが、毎月入金があり、おそらくじわじわと増配傾向であると思われます。そして株価の方もダウ平均はこの100年大体ずっと上昇し続けてきており、おそらく今後も米国の経済成長とともに上がっていくと思われます。つまり、銘柄としては個別株と比べるとかなり堅く、なおかつ熱いのがダウ平均です。これも問題ないでしょう。

他には、もちろんCFDの特徴、レバレッジを掛けて取引できること、取引手数料が残念ながら無料ではないんですが、マネックス証券で1枚141円、SBIだと142円とそこまで気になる金額でもありません。買って持ってるだけなら売却分の手数料を考える必要もありませんしね。

うーん、いい。ここまで色々見てきて、やっと米国株の現物買いっぱなしに匹敵する投資を見つけた思いです。個別株と比べておそらく減配もないでしょうから、多少資金に余裕のある投資家であればレバレッジを掛けてポジションを多めに持ち、ガンガン受け取る配当金を増やしていく、というアグレッシブな方法もありえます。米国株の信用取引が日本においてはまだ出来てない今、もしかしたらくりっく株365が米国株の現物を、この面ではしのいでいる気さえします。

と、褒めるのはいつもここまで。ここからはくりっくちゃんの弱点を探していきましょう。といっても、現時点ではこのくりっくちゃん、ほとんど付け入る隙きがありません。かなりいいです。つーか、ぼくもできることならやりたいです。正直退屈な配当投資家生活に、ちょっとアクセントを加えたいです。まあ、レバはやりすぎると破滅しますが。

んで、くりっく株365NYダウのぼくが考えた問題点。というか、疑問点。まず、この商品は、NYダウを取り扱ってはいますが取引の全ては日本円建てです。取引する度に日本円を米ドルに変えたり、配当金が米ドルで入金されたりはしません。全て円で計算されます。この点はGMOのCFDも一緒で、多分日本の全てのCFD商品は、円建てなんじゃないですかねえ? 確認はしていませんが。

ちょっと脇道へ逸れました。それで、このくりっく株も円建てで取引するんですが、なんとレートが固定で、1ドル=100円の固定相場になっているんですよ。公式サイトを見ると、その理由は為替リスクのヘッジだとか損益の計算を簡単にするだとか、まあまあまあ、分かる話でそれは結構なんですが。それを見てぼくは、ん? と思ってしまうんですよ。

これでもし、1ドル=10円の時代が急に来てしまったとしたら、どうなってしまうんだろう、と。世の中は全て1ドル=10円です。しかしながらこのくりっく株だけは1ドル=100円の固定相場なので、でどうなる? ……ちょっと頭が追いつかないのですが、えーと、取引をする人は、損をするのかな? 現物であれば高い高い円で安いドルを買い、そのドルで株を買う。かなりお買い得ですよね、米ドルが。でもくりっく株の世界では、ずっと安心の1ドル=100円。円は高いけど、一方のドルが安くなってくれないから、これは高い買い物です。損してますね。

では配当はどうでしょう。1ドル=10円の世界。米国株の現物では配当金はドルで貰いますから、円高ドル安で円換算の配当金はメチャメチャしょぼくなります。今現在の感覚からすると1/10です。もしそんなことになったらぼくも配当投資などきっぱり止めて、全額円定期預金でしょう。ところがくりっく株という地上最後に残された楽園では、相も変わらず1ドル=100円です。なんとここでの配当額はリアル世界の10倍です。よかった、ぼくはまだ配当投資していられそうです。

逆に1ドル=1000円の超円安になってしまったらどうでしょうか。現物株など貧乏投資家であるぼくなどには、とても高くて手が出せません。とにかく円が弱すぎてまともな額の米ドルを手に入れられないのです。そんな中、くりっく株は1ドル=100円でまたも最後の楽園となりました。米国現物を引退させられた投資家たちが殺到するでしょう。しかし、今度は配当がしょぼい。日本株にすら負ける雀の涙です。

何が言いたいかというと、1ドル=100円の固定レートって、なーんか無理がある気がするんですよ。現在は1ドル=110円位でそんなに「差」はないような感じです。といっても既に10円も違う。FXなんかではこれはどえらい落差です。何人も人が死にます。実際のレートが大きく動いた時、この固定レートは、多分、というか確実に破綻します。為替のコストを利用者の代わりに支払っているのは、くりっく株の運営さんたちです。彼らがやっていることは、現在の中国政府と同じ。手持ちの外貨で自国の通貨を買い支え、レートを維持する。その修正能力をも上回る変動が起きた場合、やはり破綻します。

ですから、この1ドル=100円の約束は、あまり過信しないほうが良さそうです。公式サイトのリスクの欄にもちゃんと書いてありました。がんばってみるけど変えるときは変えまっせ、とね。そりゃそうです。無限にお金があるわけではないですから、運営さん潰れちまいます。

長くなりました、疑問点その2。そもそも金利相当額がゼロなのはなぜ? ゼロなのは嬉しいけど、なんでよ? ここにメスを入れます。大体、他のCFD商品では金利相当額はゼロではありせん。ほとんどの場合、取られるもんです。それがゼロになるのは、金利相当額を弾き出す計算式に「無担保コール翌日物金利」という文言が入っており、これがゼロだからです。ゼロに何を掛けてもゼロの感覚。で、この無担保コール翌日物というのはいわゆる日本の政策金利の一つで、今現在はゼロどころかマイナスにぶっこんでいます。要するに、この金利相当額は、日銀が利上げを行うまではゼロのまま、ということです。

ということは問題点も明らかで、日銀が利上げを行った瞬間から金利相当額が発生し始め、どんどん利上げをしていくほどにどんどん相当額も上昇して、くりっく株365を用いての長期配当投資はそこで破綻と、そういった格好になるはずです。ご愁傷さまです。とはいえ、世界最強のデフレ経済圏日本がそう簡単に景気回復するとも思えないので、悲しいことですが日銀の量的緩和とマイナス金利はまだまだ当分は続きそうです。なのでこの問題点はさほど問題ではないです。

くりっく株の問題点その3。ぼくにとってはこれが一番の障害でした。1ポジションが、高すぎます。現在のダウ平均は約2万ドル。1ドル=100円だと、そのまんま買ったら1ポジ200万円です。これがまず高え。

じゃあレバレッジを使いましょう。レバ2倍で、要100万円、ダウが1万ドル切るまで耐えられます。レバ3倍で、要70万円弱、ダウが1万3000ドル近辺まで耐えられます。レバ4倍で、要50万円、ダウは1万5000ドルまで。レバ5倍で、要40万円、ダウ平均が1万6000ドルを割り込むと、担保の40万円が消し飛びます。ふう、界王拳5倍まで使っても40万必要か。それにぼくは忘れていない。2016年1月、確かダウ平均は一時1万6000ドルを割っていたはずです。つい去年の話です。さらに、リーマンショックのときはダウ平均は半値まで下がりました。つまりレバレッジ2倍でもアウトの可能性があるということです。ふう、やっぱレバレッジ怖え~、変な汗出てくるぜ。

レバレッジを5倍まで上げても、今のダウ平均を買うには最低40万円は必要だということがわかりました。それだって、ぼくからすると結構危ない橋です。そして、ぼくはその40万円ですら用意できない貧乏人です。だから、やらない、と。チャンスない、と。

ダウ平均の年間配当額が400ドルほど。レバ1倍、200万円投資して配当は4万円と考えましょう。利回りは2%と平凡。じゃあとレバ5倍で投資金額は40万円、配当は変わらず4万円。気になる配当利回りは、もちろん5倍の10%! ほぼ減配リスク無しでの利回り10%は、さすがのレバレッジ効果ですね。ただ、株価が気になって眠れない日々が続きますが……。

まあ上のような皮算用はかなりリスクを背負っているのであまりおすすめできません。実際にやるならレバレッジは2倍以下、これで比較的安眠を手に入れながら3%以上の配当利回りを享受できます。ただ、投資する金額は100万円以上と、なかなかに高額商品なわけです。

うーん、おしい。相当いいんだけど、総合判断は、おしい。投資金額をね、もう少し小さくしたい。例えば、くりっく株365NYダウ・ミニなんてのがあれば、最高。金額の規模も1/10くらいでね、10万円くらいから気軽に始められる。ぜひそうしてくださいよ、運営さん。

というわけで、くりっく株365NYダウは、こんな感じです。こっちはちょっと、裕福な人向けの投資商品ですね。なかなか品質は高いんですけどね。じゃあ、しょうがない。貧乏なオザワークスは、もう一度GMOクリック証券さんに戻るとしますか。

突然ですが、わたくしオザワークスはGMOで外国株CFDを実際やります。金利調整額がなかなかいやらしい証券会社ではあるんですが、ちょっと考えている秘策というか、手があります。ただそれは机上の計算だけではちょっと細部までイメージしにくく、実際やってみないとなんとも手応えを得られないと判断してのことです。なんか配当から縁遠い話題になってしまった感はありますが、決してそんなことはありません。オザワークスはこれまでも配当投資家であり、これからはCFDをも使って配当を得ようとする真なる配当狂いとして有り続けるのです。では、次回のブログはもう決まりですね。GMOに喧嘩を売りに行く、です。

それでは皆さん、また次の配当で。オザワークスでした。

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