2017年7月19日水曜日

7/18分 告白します。私は持株会に偏見があります

皆さん配当貰ってますか。こんにちは、オザワークスです。

いや~、暑いです。7/18入金分の配当がこちら。

DIA/SPDRダウジョーンズインダストリアルアベレージ(NISA)

うーん、1銘柄とは。細い攻めを繋ぐスタイルですね。ちょっと間が空いたように見えますが、土日祝日は入金しないので毎日配当継続してますよ。

さて、今日は持株会について書いてみますか。持株会、皆さんご存じですか? なんか大手企業にあるってイメージをぼくは持っていますね。

ご存じない方のために簡単に説明しておきましょう。持株会とは、社員のみんなでお金を出し合って、自分たちが勤める会社の株を定期的に買っていこう、という集まりのことです。名前は会社ごとにさまざまですが、通称「持株会」と呼ぶようです。四季報なんかを見ると、度々この持株会が大株主として記載されていたりします。チリも積もればですね。

さて、こんなデタラメな文章を書いていますが、ぼくも一応は某会社に勤めております。といっても正社員じゃないんですけどね。まあパート社員というやつです。そんなパート社員のぼくの元にも、ある日、「社員持株会のお誘い」なるチラシが一枚届きました。ほお、そんなものがあるとは、どれどれ……。チラシを手に取るぼく。

結論から言えば、チラシは破ってその場で捨ててしまいました。つまり持株会になど入っていないということです。これが大体2年くらい前のことで、当然チラシはもう手元にないですから、あとはぼくの記憶をもとに話を繋いでいきたいと思います。

まず、持株会の仕組みから。どうゆうものかというと、えーと、まず入会します。そのときに、毎月いくらずつ株を買うのか、これを決めます。要は積立ですね。確か、最低金額は毎月5000円だったと思います。上限は覚えてないけど、多分、ないんじゃないかな。5000円と決めれば、毎月毎月自分が働く会社の株をそれだけ買ってゆく、そういう仕組です。もちろん、積み立てる金額はあとから増やすことも減らすこともできます。

株の買い付けは毎月一回、自動的に行われます。ですから会員の皆様に何かその都度お手続きをしてもらうようなことはありません。すべておまかせください。さらに持株会会員だけの特典として、買い付け時、毎回株価から1割引きの価格で買い付けされます。差額は会社が負担いたします。1割引きのプレミアム、お得ですね。
 
では、今度は辞めるとき。退社したときはもちろん、持株会を退会もできます。で、その止めるとき、抜けるときに、入会時に作っておいた自分個人の証券口座にそれまで積み立てた分の株数が移管されます。ですからご安心ください。退会しても、きちんと自分の資産として会社の株は残ります。なんだか気分は営業マンのようになってきました。

次は、配当金の扱いですが、配当金はその都度自動的に再積立されます。はい、アウト! はい、ここまでです。ここまでの説明にもところどころ怪しい点がありましたが、配当投資家としてはこれはいけません。配当金が現金で手に入るのではなく、勝手にクソ株を買い増しに行くとは、これはどういうことだ。ここは譲れませんでしたね、はい。

えー、まあ、この辺まで読んでぼくはチラシを捨てました。やる価値なし、と。では以下その理由、及び持株会そのものの特徴と問題点を書き散らしていきます。ちなみに、これは「我が社」の持株会について書いた記事ではありますが、多分、どこの持株会でもおんなじようなものではないかとぼくは推測します。理由は、労働者としての勘です。

まず配当金が入金されないのは論外、これはダメ。たとえ自動的に再投資されたとしても、配当スキーとしてこれは許せない。で、なんでそんなことにしているかというと、ここまではチラシには書かれておらずぼくの想像ですが、会員に現金を渡すよりも新株でもなんでも適当に発行して「再投資」の名目で渡しておいたほうが会社としては楽だからだと思います。ほら、会社って紙幣は発行できないけど株は発行できるでしょ。持株会のバカどもに対してわざわざ現金用意するよりも自社株用意するほうが全然ハードル低いってわけ。持株会っていう大株主に対しての配当金という名の経費がまるまる浮く、というわけでさあ。

株の買い付けが月一回自動的に、というのも問題ですね。月の一体いつなのか、残念ながらチラシにはそこまでは書いてありませんでしたが、相当人任せでアバウト。1割引きのプレミアが付くたってね、高値から1割引きなのか安値から1割引きなのか、真相はいつでも闇の中。じゃあ積み立てた株を売りたい、となった場合は、まず持株会の退会手続きから始めなければいけません。そう、辞めないと売れないの。

この辺の株の取扱についての問題は、実は簡単。それは、株主じゃないから。実は持株会は、会員から集めたお金で「持株会」という名義で株を買っています。そう、会員のあなた名義ではないのです。だから「持株会」の名前で大株主のリストに入るし、あなたには議決権もなければ、任意のタイミングで株を売買することすらできないのです。すべては、あなた自身が株主ではないからです。もちろん、持株会内部のデータとして、誰が何株誰が何株、とそこは真面目に処理はされているでしょう。例えるなら、持株会フォルダの中に更にあなたというフォルダが入っているようなものです。で、退会するときにやっとこさ独立して、イチ株主にあなたはなる。うん、その後は自由です。

今思いましたが、これ一種のファンドですね。金を集めて運用はおまかせして、たった一社の株を買い続けるファンド。やべーなこれは。たった一社に集中投資というところがなんとも危険なファンドと見ることもできますね。

ではちょっと視点を変えて、会社の側はなんでこんな持株会なんていうものをやってるんだろう、というのを考えます。まあ会社が直に持株会を運営しているわけではないのだろうけど、おんなじようなものとします。会社側のメリットってなんでしょう。うーん、よくわかりませんが、持株会という大株主は、絶対に会社を裏切りませんよね。例えば買収工作とかに持株会が乗るとはとても思えない。もしひょいと乗ったらえらいことですよ。おもしろそうだけど。あと株主総会とかでもまず何にも言わないでしょう。まあそういう極めて安定的な株主を一定数確保できる。これはメリットでしょう。会社にとってというか、経営者にとって。あとはよくわからないですね。

まとめると、会社の方にはメリットがあっても、持ち株会員の方にはメリット……うーん、メリット云々というか、そもそも持株会なんかに入ってしまうような人は、資産運用のしの字も知らない人ばかりだと思います。株なんか当然見たことも触ったこともない。ずうっとその会社で、ずうっと定年まで働くことに何の疑問も持たない。そういう人が持株会などやるのです。そういう人向けの、ある意味ではサービスです。だからメリットがあるとかないとかではなく、そういうもの、という認識です。それでいいと思います。

逆に我々は投資家です。歴然たる投資家です。であるならば、自由闊達に投資活動が行えない状況、これに我慢なりません。ぼくは我慢なりません。そしてこの文章を読むあなたもそうであって欲しい。ぼくの記憶では「我が社」の持株会は、さすがに会費までは取らなかったと思います。しかし世の持株会の中には会費を取るところもあるような気もします。多分あるでしょう。こんなクソ運用で手数料まで取るとか、これでは詐欺ぞ! でも、その社畜への道を一生懸命歩いて行く人もいるのです。そういう人にとっては40年勤め上げるとともに積み立てた「我が社」の株が、誇りだったりもするのです。

いやいや、堂々巡りですね。まさに、そういうもの、という認識で行くのが一番平和な気がします。ぼくなんかはもちろん、こんなものはクソを積み立てるクソ会社のクソサービスだと思っていますよ。いや、失礼しました。

と、ここからは気分を変えて最後にちょっと雑談タイムにしましょう。妄想タイムといってもいいかも。まず、持株会では株の買い付け時に1割引きのプレミアが付くわけですから、それを狙って買い付けの日の前日に入会。そして1割引きで買い付けて、その日のうちに退会、即売却。いや~、これができたらねえ。無限に儲かるんですがねえ。まあ、入会退会手続きがそんな短時間でできるわけがない、と。

もう一つ、まずはビル・ゲイツを連れてきましょう。そして嫌がる彼を強制的に持株会へとぶち込みます。設定する毎月の積立額は、なんと100億円。さあ、どうなる。毎月100億円ずつ株を積み立ててゆく。1年で1200億円。さあさあ、持株会のシステムはどこまで持ちこたえられる。2年で2400億円。1割引きのプレミアは持続できるのか。3年で3600億円。……そして10年後。1兆2000億円。はい、持株会の保有分が、「我が社」の時価総額を超えました。もうわけがわからん状態です。持株会は退会してもらって、ゲイツに経営も任せましょう。

と、いったところで、今日はお開き。お相手は、配当大好きオザワークスでした。またね!

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