2017年8月3日木曜日

8/2分 投資の広告に、国民の金融レベルが見て取れる

皆さんこんにちは。オザワークスです。

とりあえず、8/2の配当です。

SJR/ショー・コミュニケーションズ
CM/カナディアン・インペリアル・バンク・オブ・コマース

2つです。それよりも、いやー、ダウ平均がついに2万2000ドルを超えましたね。どこまで行くんでしょうね。色んな人がダウの行方を探しているんでしょうけど、ぼくには聞かないでくださいね。管轄外なんで。ぼくにできるのは、ダウが北に行こうが南に行こうが構わず株を買うことだけです。ダウはこれからも一人旅を続け、ときには変なもの食べて腹を下したりもするでしょう。しかしダウの、ヤツの行き先は結局誰にもわかりません。わからないから、放っておくしかないのです。ぼくはダウを追わず、ただひたすら配当を追います。

という宣言はともかくとして、今日はどうするかな。そうですね、投資の広告の話にしましょう。このブログもそうですけど、多くのウェブサイトには広告が貼り付けられていて、その中には投資に関する広告もあったりします。この投資の広告に踊る文言って、どうしてアレなのかな? どうしてみんなあんな感じなのかな? っていうお話です。

「毎年20%のリターンが……」「大暴落でも稼ぎ続ける唯一の方法を……」「これから大化けしそうな銘柄は……」「……で簡単に面白いほど儲かる」み~んなこんな感じですよ。とにかく「儲かる儲かる儲かる」もう儲かるアピールがスゴイ。逆にアピールしすぎてぼくなんかは完全に引いてしまいますね。逆に心配になってしまう。こんな広告で大丈夫? これで誰か引っかかるの? って。

多分、実際に投資の経験がそこそこある人は、ああゆう感じの広告には絶対に引っかかんないと思います。だってそんなに簡単に儲からないですもん。儲け続けられないですもん。それが投資だと肌で知っていれば、あの広告は無い。実際ぼくもその手の広告をクリックした経験は一度もありません。なんか自然とスルーしていますね。スルーするのが当たり前みたいな、初めから広告などなかったかのような扱いですね。

逆にこんな広告があれば、いい線いっているというか、経験者殺しかもしれませんね。「毎年3%の配当が貰えます……」「大暴落でも高配当銘柄は株価の回復が早い……」「増配率が安定して10%ある銘柄は……」「……で安定して30年配当を貰い続ける」全部配当やんけ。でもこんな感じだったらぼくなんかは「おおっ」とやや身を乗り出します。んー、でも、地味ですねー。儲かんなそう。というか儲かるという言葉が一つも出てこない。これでは広告としてはダメですか。そうですか。

となると、やはり「儲」の一文字は必要不可欠ということになります。そして儲かる投資の広告の利用者はやはり、投資の未経験者か初心者ですかね。彼らは儲かる投資の門をくぐって投資の世界に入り、やはりというかどのみちろくでもないようなものを掴まされ、「こんなもんぼったくりや!」と文句を言いながら元いた世界へと帰っていくのです。目に浮かびます。そしてあとに残ったのは、投資は詐欺、投資はギャンブル、こんな悪いイメージだけ。これが問題ですね。

広告主、つまりは証券会社も含めた投資関連業の人たちは、このつまらない一方通行をどう思っているのでしょうか。ああ、どうとも思っていない? 一回こっきりでも金を絞れればそれでいい。そうですか。ぼくは、何とかして固定客になってもらい、末永くお金を落としてもらったほうが遥かにビジネスとして健全だと思いますけどね。いや、広告主たちがどういう本音を持っているのかは、本当はわかりませんよ、もちろん。

とはいえ、「儲かる」と言わなければ最初の入口にさえ来てくれないですからね。んー、まっこと根深いスパイラルです。問題の本元は、国民の金融に関する知識と経験の不足にあると思います。いやいやいや、なんか偉そうなこと言い始めましたよ。でも続けます。

度々投資を騙る詐欺事件てありますよね。元本保証で毎年30%の配当が貰える新株を特別に買える機会が、的な。あんなもんちょっとでも株をかじれば「嘘こけ! ボケが!」と掛かるわけがない。もう突っ込みどころしかない。でも、そんな与太話にウン百万円も出資してしまう人がいるんですよ。一人二人じゃなくて、何十人何百人と。これは、お金は好きだけれども、お金の知識がないから起こる悲劇です。

あるいは、消費税を増税すると言う政治家が何故当選できるのか。票を入れる人たちがいるからです。プライマリーバランス黒字化目標は何故消えないのか。知らない人たちから支持を受けた政治家もまた、知らない人だからです。日本の国家破産、ハイパーインフレ、国債の格付けが~。国債の金利を見れば、常にほぼゼロです。微動だにしません。世界の投資家は、誰も円が暴落するなどと思っていないのです。日本国民だけが信じています。しかし、日本円の危機がそこにあると信じている割には、大抵の人が何の対策もしていません。ここはよくわかりませんが、もしかしたら対策の仕方も知らないのかもしれません。

日本国民がもし、正しい金融の知識と経験を得たなら、個人の経済的な問題の解決のみならず、日本全体の政治や経済の問題までも解決できる気がします。だって、国民を貧乏にする増税主義者は議員にはなれないし、わかってる国民に選ばれたわかってる政治家は、財務省の言いなりになどならずに国民を豊かにするため働くでしょう。財務省の言うことをそのまま垂れ流すマスコミなど誰も見ず、デフレは解消し、景気が良くなって税収も上がります。正しい知識を持った国民が正しい主張をする人を当選させ、正しい経済政策を実行するからです。

なのに、現実はまるで逆。こども保険とか出てくる始末です。うーん、やっぱり教育ですかね。中学くらいから金融教育をする、とかしか現状を変える手はないかなと思います。家庭内は……親が無知だともうどうしようもないですからね。いずれにしても、とてもとても困難な道しか見えませんね。ああ、気分が暗くなる。

ととと、もう4時じゃないですか。もう寝ないと、今夜も夜勤だ。まあ今日は投資の広告雑談のつもりが、思いがけず真面目な話になってしまいました。いかんいかん。次回からはまたいつも通りのしょーもない配当馬鹿話をしていきたいです。

それではこの辺で。オザワークスでした。

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