2017年8月10日木曜日

8/9分 ADRを今度こそ語る。語るったら語る

みなさんこんにちわ。オザワークスです。

早速8/9の配当です。

HYG/iシェアーズiBoxx米ドル建てハイイールド社債
EMB/iシェアーズJ.P.モルガン・米ドル建てエマージング・マーケット債券
PFF/iシェアーズ米国優先株式
PFF/iシェアーズ米国優先株式(NISA) 外国税還付
BND/バンガード・米国トータル債券市場(NISA) 外国税還付

はい、上3つはマネックス証券の特定口座で保有分です。そして下2つはSBI証券のNISA口座保有で、またまた外国税還付金です。この2つ、つい先日還付されただろ、とお思いの方、そのとおりです。しかし事情があるんですよ、事情が。

というのはですね。この外国税の還付という一連の入金行為は、2016年内に当該銘柄から配当金を受け取った……つまり外国税を支払った回数の分だけ入金されてきます。つまり、今回のPFFであれば、先日8/7に2016年の2月分、3月分、4月、5月、6、8、9、10、11月分の外国税がそれぞれ同じ日(8/7)に入金されるということです。証券会社の方でそこはまとめて、とかではなく、完全に独立してそれぞれで入金してきます。それもみんな額が小さく、それぞれ1ドルにもならないような小銭です。これを計算するのがまず面倒。で更に、8/9に歯抜けになっていた7月分と12月分が、またまた別個に入金される。足してもたったの40セントですよ。おまけにPFFだけではなく、BNDもそんな感じでチクチクと入金してくる。まーず面倒。

これはちょっと参ったなあ、と。いや、今年はまだ還付される銘柄も少ないからいいですよ。ひい、ふう、みい……ああ、それでも7銘柄ありますか。これが来年、つまりは今年NISA口座に入っている全銘柄で還付が行われると……合わせて11銘柄。そして困ったことにすべて毎月分配型です。……うーん、この分だと来年は還付金だけで軽く100回以上も入金されそうです。SBI証券さん、もう少しなんとかならないものでしょうか? 入金履歴がみんなこれで埋まってしまいそうなんですが。

還付金のことはこの辺にして、少しだけCFD情報を。えーと、ぼくはGMOクリック証券の外国株CFDで、1000円を元手にフォードモーターを3株買いポジで持っています。例によって配当目的で長期保有できないものかと言わば「実験」している最中です。ところがここへ来てフォードの株価が思わしくなく、追証が掛かってしまいました。放っておくと強制決済されてしまいます。決済されては実験にならないため、あちゃー、と思いながら更に1000円資金を投入し、とりあえず事なきを得ました。余力的にはこれで結構余裕ができましたが、ポジションを増やしたりということは考えていません。あくまでこれは実験……いや、実験というか「調査」です。CFDの保有コストをはっきりとさせるための調査。調査であるため、従来通り3ポジのままとりあえず9月の初めまで放置して、掛かるコストを吟味します。

ふう、以上報告終わりです。おじさんなんで早くも疲れが見えますが、ようやくここから本題です。ADRの話でしたね。まず、ADRとはなんぞや? というところから参りましょう。もはや疲れているのでウィキペディアで調べたりしません。すべて勘と思い込みと妄想力でADRを語ります。では。

ADR、何の略かは知りませんが、NY市場で取引される銘柄の中にそう呼ばれる一群がいます。イギリスでは特にADSなんて呼ばれたりもしますね。その正体は、正規ルートで上場せずに代理人を通して上場したことにしている「なんちゃって上場」、これがADRの本質だと思います。そうであってくれ。NY市場に上場するのは、特に外国企業にとってはすごくコストが掛かって大変です。それを簡便に済ませるのがADRという仕組みです。いやいやいや、事の経緯なんざどうでもいい。結果がすべて、そうですよね。それで、ADRってどうなの?

ADRは確かに上場銘柄ではないんですけど、正式に上場している銘柄と同じように売買でき、保有でき、配当ももらえます。きちんと認められたシステムなので当然です。何の問題もありません。一般の銘柄と「ほぼ」同じです。しかし、「ほぼ」なのでまったく一緒というわけでもありません。大きく2つの特徴があります。以下、説明です。

まず、外国企業ばかりです。この「外国」というのは米国から見た外国なので、なんと日本も含みます。確かホンダ辺りはADRでの上場だった気がします。他にも、ぼくの保有する銘柄の範囲では英国、スペイン、南アフリカなどの国の企業が、ADRを通じて米国市場に参入しています。ぼくの印象では、ADR銘柄はそれぞれの母国でも有数の巨大企業が多い気がします。誰かが「なんちゃって上場」などと言っていますが、ADRはそんな怪しげなものではなく、世界中の大企業がしっかりとした仕組みの上で市場に参加する真っ当な制度です。ご安心を。

ちょっと余談ですが、米国外の企業がすべてADRとして上場しているかというとそうではないんですよね。カナダ国籍の企業にADRは一つもないし、シーゲイト・テクノロジーというハードディスクを作る会社は、企業としての国籍はアイルランドなんですが、ナスダックに直接上場しています。この辺のあーだこーだはまたちょっと入り組んでいてわかりません。以上、余談でした。

もう一つADRの特徴としては、配当金を受け取るときに多少の手数料を徴収されるという事があげられます。税金とは別に、なんて言うんでしょうか、ADRの配当金処理手数料なのか、でなければもしかしたらADR銘柄を保有するコストそのものを、配当のタイミングで手数料というカタチで徴収しているのかもしれません。気になるその額は銘柄ごとにまちまちで、ぼくの知る限りではBPとGSKは毎回配当金額の約1%、BBDとSANは毎回数%から十数%とぶれがあり、HSBCとRDS.Bはゼロと、手数料そのものが存在しない銘柄もあります。全体的に英国籍の企業は低手数料ですね。上記はマネック証券保有分です。もう一つ南アフリカのSSLを楽天証券で保有しているのですが、こちらはその手数料が存在するのかどうか確認できません。謎の解明が待たれます。

まあ、ぐだぐだ書きましたが、ADRの特徴はその手数料の有無が一番大きいですね。とはいえ、額そのものはそれほど気にするまでもないものです。今回少し調べてみてSANは少し多いかな、と感じたぐらいでした。それでも、問題なく保有し続けられるレベルです。ADRだから、と遠ざける理由は特に見い出せません。企業として優秀であると認められるのであれば、普通に株主になって構わないでしょう。

自分のポートフォリオをきちんと表にして公開しようかな、と思っています。今は配当金の入金日データベースがぺたっと張り出してありますが、あれを本当にシンプルな入金日データだけにして、各銘柄の外国税率や今日書いたADRの手数料、もちろん保有株数やその履歴なども織り込んだ別の表を作る予定です。実際に保有したからこそのデータを提供できればなあ、と思っています。近日中に公開したいのですが、いつもの通り未だ何の作業もしていません。ゼロです。うーん、こんなことではいけない。そう思うのですが、なかなか……。腰がこうも重いのは歳のせいなのでしょうか、そう思いたいですね。

また長文になってしまった。今回はここまでです。また次の配当でお会いしましょう。孤高の配当ハンター、オザワークスでした。

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