2017年10月5日木曜日

配当10/4分 スピンオフが配当利回りを捏造する場合あり、気をつけろ!

皆さんこんにちは。オザワークスです。

一気に冷えましたね。ぼくの住んでいる長野県は朝4℃でした。バイクに乗れるのは温度的にはこの辺が限界です。さて、10/4の配当を。

PPL/パシフィック・パワー・アンド・ライト・コーポレーション $14.18
COH/コーチ $12.13
GRMN/ガーミン $12.21
BAX/バクスター・インターナショナル $4.61

10月の合計 $63.52
2017年合計 $3065.00
CFD配当 ¥208

はい、順調に入ってきてますね。コーチは革製品のアパレルブランドのコーチ。ガーミンはGPS機器とか、最近ではスマートウォッチなんかでも日本に多少は浸透してるかもしれない銘柄ですね。

そんな中で今日はバクスターインターナショナルについてお話してみたいと思います。ちょうど今日配当を貰っていますしね。題して、『バクスターで学ぶ、スピンオフに気をつけろ!』です。



まず、バクスターインターナショナルはアメリカの製薬会社です。規模としては確か世界Top20には入っていたような気がしますが、すんません、いつもそうなんですが保有銘柄のくせに実はよく知りません。オザワークスに非常にありがちなパターンです。配当利回りだけ見て買ってしまった、というやつです。賢明なる投資家である皆さんはダメですよ。よーく調べてからその銘柄を買ってくださいね。

本題は、今言った「配当利回りだけ見てしまった」これについてです。えーと、バクスターはですね、2015年6月頃にバクスアルタという会社をスピンオフさせました。スピンオフというのは、会社の一部を分離独立させることです。この場合だと、元々バクスターだったところからバクスアルタがぴょこんと飛び出した、ということです。

スピンオフするとスピンオフ元のバクスターの株価は下がります。バクスアルタが抜けてしまう格好になりますからね。抜けた分きれいに下がるんです。具体的には、72ドルあったバクスターの株価はスピンオフ直後38ドルまで真っ逆さまに落ちました。それじゃ大損じゃん、と思った初心者のあなた、いえいえ違うんですよ。元々バクスターを持っていた株主には、スピンオフと同時にバクスアルタの新しい株式がそれ相応にあてがわれます。だから、別に損はそこでは起こらないんですよ。

問題は、いや、問題というかアホな投資家は、株価が大幅に下がることで逆に大幅に上昇した配当利回りだけを見てバクスターを買ってしまうことなんですよ。バクスターはスピンオフ前には1株あたり0.52ドルの配当を出していました。で、株価の方は72ドルから38ドルへと崖から突き落とされたような状態ですから、まあアホから見れば高配当銘柄を安く買える、ラッキー! てなもんですよ。

が、しかし。スピンオフというのは企業価値を分けることです。だからもし等分に分けたとしたら売上高半分、利益半分、株価も半分。そしてもちろん、配当も半分になるわけです。そして、その配当が減ってしまうという情報は、ちょっと遅れて来るわけです。バクスターの場合は、1株あたりの配当金0.52ドルから0.12ドルへと減ってしまいました。そして減ってしまうという情報は、無事にアホが買い終わった後なのでした。

バクスターのスピンオフ後の配当利回り、1%。普通……いやむしろ配当低いやん、って話です。

バカが!

え~、こういうことがありますんで、皆さんもどうぞ、配当狙いの投資の場合スピンオフには十分気をつけて下さい。見てくれと実際の利回りに大きな隔たりが生まれる時期がありますんでね。スピンオフ直後は避けたほうがいいような気がします。少し様子を見て、スピンオフ後の配当アナウンスが出てからでいいと思います。ぼくも実際バクスターではやっちまいましたが、その後のHP(ヒューレット・パッカード)のスピンオフでは上手いこと買えましたんで。

まあ、スピンオフに対する理解があればそもそもこういうことは起こらないんですけどね。ははは……。

といったところで本日これまで。オザワークスでした。



でもバクスターちゃん、買ってから株価は1.5倍になったから気分は複雑
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