2018年2月25日日曜日

人気がなくても外国株CFD。権利調整額の小数点以下はどういう計算?

皆さんこんにちは、オザワークスです。

通りすがりの方から「CFD実験室その12 金利手数料をなくすマル秘取引術、オザワークス流」のほうへ質問が寄せられましたので、お答えする記事となります。

質問内容は、金利調整額が小数点以下カットされるのはわかったけど、じゃあ権利調整額(つまりは配当金)はどうなん? カットされるん? ということでした。

質問が寄せられた記事の内容は、外国株CFDでは株を1株ずつ買うことで金利手数料を低く抑えられるよ、これを発見者の名にちなんでオザワークス流と呼ぶよ、という内容でした。



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さて、権利調整額、つまりは配当額の小数点以下問題ですか。正直あまり考えたことがありませんでした。受け取る金額はいつも小数点以上ですからね。その数字を見て満足こいてました。

こういう質問が来るといい刺激になりますね。詳しく見てみましょう。まずは、これです。


 上の画像は、つい最近(2/22)権利調整額を受け取ったGE/ゼネラル・エレクトリックのGMOクリック証券内ページの一部、これを無断で転載したものです。2/25現在でも確認できます。

これによると、2/22の取引終了時までGEを保有していた株主は1株あたり0.108ドルの権利調整額を得られることになります。これは現地米国で徴収される外国税10%を差し引いた額で、GEの元の配当額は1株あたり0.12ドルです。

外国株CFDでは、この0.108ドルにコンバージョンレートというGMOクリック証券が独自に設定したドル円レートを掛け合わせて、最終的には日本円で投資家に入金されます。

ポイントは2つ。まず、外国税が引かれたりして、ドル建ての権利調整額に1セント以下の数字が付いてしまう場合があること。もう一つは、ドルで発生した権利調整額が最終的には日本円で計算されて入金する、という点です。この辺が考えていくとごちゃごちゃしてしまう感じですね。

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答えから言いましょう。というか、見せましょう。


権利調整額の受取日にGMOクリック証券が作成した「取引報告書 兼 証拠金受領書」の一部です。これによると2/22発生の権利調整額は、米ドルで1株あたり0.11ドルとあります。

そうですね。証券会社のサイト上では律儀に0.108ドルの表記でしたが、実際の計算ではまずここは小数点以下(セント以下)は切り上げるようです。いや、切り上げてるとは知りませんでした。

そうして出された0.11ドルにコンバージョンレート(2/25現在では1ドル=106.82円)を掛け合わせます。これは当然11.◯◯円と端数が出てしまいますから、ここは切り捨てて11円とスッキリした数字にしているようです。

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なるほど。権利調整額の小数点以下は、まず「切り上げて」、その後で「切り捨てて」いることがわかりました。なかなか細かい数字のやり取りがあるようですね。

いかがでしょうか。こういうところを突き詰めて見ていくのも結構面白いですね。

というわけで本日はこのへんで、オザワークスでした。



そもそもCFDユーザーが小数点以下のマイノリティである事実……
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1 件のコメント:

  1. 早速記事にしていただいてありがとうございます!
    最終的な切り捨ては想定取りですが、それ以前の部分はまだわかりませんね。
    ドル建て小数点以下切り上げなのか、それとも表示だけは四捨五入で実計算ではセント以下も利用しているのか・・。

    1単位ごと購入で、配当小数点以下切り捨ても多くなってしまいますので、むしろ配当がない株(株価に配当分が含まれる)のほうが効率はいいですね。

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