皆さんこんにちは、オザワークスです。
この冬、思い出に残るエピソードとして、F先輩との再会が挙げられます。
もう10年以上前になるでしょうか、今の職場にまだ若いぼくが入社した頃、仕事をイチから教えてくれたのがF先輩でした。仕事にはなかなか厳しい先輩でしたが、一緒に働きながら笑って泣いて、楽しく過ごしたものです。
何年かして、F先輩は辞めていき、ぼくは残って今に至ります。
そのF先輩が、何年か振りに職場へ現れました。新人のアルバイトとして。この間何の連絡も取り合っていなかったぼくたちは、お互い「どうしてた?」なんて言い合って、月日が経ったのを噛み締めました。
まあ見たところ元気そうで、きっと色々あったんだろうけどとりあえずバイトで稼ぐのかな? とぼくは思っていました。話を聞いてもあまりお金はなさそうなので、コツコツがんばるんだろう、と。
しかし一週間後、突然F先輩は仕事場に来なくなりました。
とにかく寒い職場です。外と同じような環境で数時間も立ちっぱなし。堪えたのかもしれません。
にしても一週間でバックレるとは。確かに途中で辞めていくバイトさんは多いです。それでも、突然辞められると残された現場が困るよね、と昔ぼくと言い合っていた先輩とは思えません。
まことになんだかなあ、という感じです。そんな適当な人ではなかったんだが……。
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F先輩が何故一週間でバイトを放棄していったのか、その本心はぼくにはわかりません。ただ口ぶりから察するに、ここ数年は仕事が長く続いていない様子。そこでぼくが思ったこと。
F先輩は少なくともぼくよりも頭はいいです。回転が早く、要領もいい。一般的に仕事ができるタイプです。仕事を組み立て、誰に何をやらせるのかを割り振り、自分も動きながら全体の進み具合、バランスを見る。現場のリーダー向きですね。
しかし、でも、なまじ頭が良く要領もいいため、物事を見切るのが早いんですね。要点を掴んでしまうというか。
例えば、こんなクソ寒い職場で安い時給じゃ割に合わん、辞めた、なんて感じでスパッと見切りをつけて辞めてしまったんじゃないでしょうか。もっとメリットの大きいところへさっさと行こう、てな感じで。
それはある意味では合理的なのかもしれません。ぼくのようなグズはスパッと辞める勇気もなく、いつまでも同じところにへばり付いてくすぶっているだけですから。
でも本当にそうでしょうか。先輩は確かに頭の良いほうですが、ずば抜けた天才というわけではありません。基本は普通の人です。
その普通の人が何か新しい仕事に就いたとして、一週間やそこらでその仕事のすべて、甘い部分も辛い部分もすべてを理解できるとは、ぼくにはちょっと思えないのです。一見時給も低くて待遇も悪い職場でも、もう少し長く居たら何か発見があったかもしれません。
いや、長く勤めればいいんだ、などと言うつもりはありません。ただ、早々と見切ったために失うもの……いえ、得られなかったものもあるんじゃないかなあ、ということが言いたいだけです。
少なくとも、いくらつまらないバイトでも一週間で辞めてしまってはお金にはなりません。そしてそんなことを繰り返していては……。
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働くことだけでなく、なんであっても始めてすぐに成果が上がる、ということはなかなかないような気がします。勉強もそうブログもそう。よっぽどの才能や運やコネやその他なんやかんやがない限り、なかなか……ねえ? 何にしても世の中新参者には厳しいですわ。
もちろん投資もそう。
2018年2月の頭から株式投資を始めた人の何割が辞めずに生き残っているのか。この1ヶ月の不安定な株価に振り回され、「株なんて素人には無理無理、プロの養分になるだけ」と見切りをつけて、市場から自主退場した人は多いと思います。
たった1ヶ月で株式投資の何がわかるのか。
いや、1年、5年、10年続けたってきっとその全貌を理解することなんてできないでしょう。
頭の良い人ほど、軽はずみな見切りに気をつける必要があります。自分ごときが、そうそう全容を把握できるほどに世の中は簡単ではありません。
バカになりましょう。バカになったつもりでバカみたいに成果が現れるまで続けるんです。もちろんその都度改善改良を施しながら。そうしていたらいつかバカのトップ、バカの一番になれるかもしれません。
バカバカ言ってますが、これは自分に言ってます。賢明な皆さんは、いや……みんな賢明なんかじゃないですね。バカな皆さんは、これからもバカな投資を自分なりに続けていって下さい。答えはそのバカの先にあるような気がしますから。
もちろんぼくも死ぬまでバカを続けますよ。
オザワークスでした。
行動力のあるバカが最強
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これは、良い話。肝に銘じる値打ちがあると思いました。お互い頑張りましょう。
返信削除ありがとうございます。これからも粘り強く投資もブログも続け、かつ新しいことにもチャレンジしていきたいと思います。
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